「コショウ」の版間の差分

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通常は[[挿し木]]栽培であり、種から発芽させることは非常に困難である。高さは5〜9メートルに達し、木質になるつる茎は、支柱などに巻きつけ生育させる。さし木3年目から少しずつ花房をつけはじめ果実をつける。果実はひと房に50〜60個で7〜8年で最盛期を迎え、以降15-20年間収穫できる。1本のつるからの乾物年収量は約2kgである<ref name="kyokai" />。
 
[[連作障害]]があり土壌により植物寄生性[[センチュウ|線虫]]が発生したり<ref>中園和年 ほか、「[http://ci.nii.ac.jp/naid/110001086347 ドミニカ共和国の胡椒栽培における植物寄生性線虫(植物線虫)]」 日本応用動物昆虫学会大会講演要旨 (36), 222, 1992-09-10, {{naid|110001086347}}</ref>病害などにかかりやすく、南米での栽培では壊滅的な打撃が発生したことがある<ref>「[http://www.ndl.go.jp/brasil/column/agro.html ブラジル移民の100年 アマゾンのアグロフォレストリ」]</ref>。胡椒栽培は、[[肥料]]代や労力のわりに価格が安く、放置される農園もある<ref>[http://oh-syaken.com/x/modules/myalbum/photo.php?lid=1584 「胡椒栽培と放置胡椒園」] 大阪府社会科研究会HP</ref>。

一方、21世紀に入ると[[情報技術]]の進歩により物流状況や市場価格がいち早く確認できるようになったため生産調整が可能になったこと、また[[中華人民共和国]]や[[インド]]など人口の多い地域で需要が増大したことでコショウの価格は再び上がるようになり、2005年から2014年の間に[[横浜港]]での通関単価が4倍に高騰している<ref>「コショウ高騰 世界的需要増に生産者売り急がず 横浜港、10年で4.6倍に」(2015年6月29日、[[神奈川新聞]])</ref>。
 
== 近縁種 ==