「台湾における2019年コロナウイルス感染症の流行状況」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
154行目:
台湾政府は早い段階でコロナウィルスがヒトからヒトへ感染することの可能性について把握し、[[2019年]]12月31日の時点で[[世界保健機関|WHO]]に照会していたものの、台湾は非加盟だったことから共有されなかった<ref>[http://japan.cna.com.tw/news/apol/202003240007.aspx 「人から人」感染の可能性 台湾、昨年末にWHOに警告 情報共有されず] 2020-03-04 フォーカス台湾</ref>。
 
2020年1月2日の段階でCDC([[衛生福利部 (中華民国)|衛生福利部]]{{仮リンク|疾病管制署|zh|衛生福利部疾病管制署}})は専門家会議を招集<ref>[https://jp.rti.org.tw/radio/programMessageView/id/59306 ナルワンアワー(月曜日) - 2020-03-02陳建仁・副総統、日本産経新聞の単独インタビュー受ける] 2020-03-02 台湾国際放送</ref>。台湾政府政権中枢(および与党民進党)には元々医療従事者が多く、2003年の[[重症急性呼吸器症候群|SARS]]流行時にCDC署長を務めるなど公衆衛生の専門家でもある[[中華民国副総統]]の[[陳建仁]]{{efn2|次期副総統の[[頼清徳]]も内科医かつ[[ハーバード大学]]{{仮リンク|ハーバード大学公衆衛生学|en|Harvard T. H. Chan School of Public Health|label=公衆衛生学部}}修士。}}や、[[行政院副院長]]の[[陳其邁]]{{efn2|産婦人科医だが、台大医院時代に陳建仁の下で予防医学修士。}}らが中央流行疫情指揮中心(中央感染症指揮センター)で陣頭指揮を執る衛生福利部部長の[[陳時中 (医師)|陳時中]](歯科医)を後方支援している。また、蔡英文が就任直後からIT担当閣僚として抜擢していた民間人の[[唐鳳]](オードリー・タン)によるマスク店頭在庫のオンライン可視化により非感染の市民の不便を極力減らすように努めたことなども併せて<ref>[https://dot.asahi.com/dot/2020022800078.html?page=3 新型コロナ“神対応”連発で支持率爆上げの台湾 IQ180の38歳天才大臣の対策に世界が注目] 2020年2月29日 AERAdot.</ref>、中国政府が実態を公表する前後から比較的迅速な初動で被害拡大防止と混乱の最小化を推進している。
 
2003年のSARS時も含めて長らくWHO参加を閉ざされてきたが、グローバル規模での感染拡大や日米欧各国によるWHOへの参加働きかけを受けて<ref>[https://www.nna.jp/news/show/2004525 台湾のWHO参加要請、新型肺炎受け超党派議連] 2020年2月6日 NNA ASIA</ref><ref>[https://www.sankei.com/world/news/200209/wor2002090008-n1.html WHOが来週の会合に台湾参加認める 加盟国の意見を配慮か] 2020年2月9日 産経新聞</ref><ref>[http://japan.cna.com.tw/news/apol/202002160002.aspx WHOから排除の台湾、欧州から支持続々 国会議員約100人が事務局長に書簡] 2020年2月16日 フォーカス台湾</ref>、2020年2月中旬からオブザーバーという形ではあるが参加が実現している<ref>[https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=149&post=171011 台湾がWHOのコロナウイルス会合オンライン参加へ、「引き続き完全な参与目指す」] 2020年2月10日 [[Taiwan Today]]</ref><ref>[http://japan.cna.com.tw/news/apol/202003250004.aspx 台湾、SARSの経験生かす 「WHOは今何ができるのか」 陳副総統単独取材] 2020年3月25日 フォーカス台湾</ref>。