「ユダヤ属州」の版間の差分

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=== ユダヤ(ユダエア)属州 ===
[[画像:First century Iudaea province.gif|thumb|250px|right|1世紀のユダヤ属州]]
[[6年]]に、[[ユダヤ]](Judea)・[[サマリア]]・[[エドム|イドゥミア]]([[:en:Idumea]])を併せた広い地域が'''ユダヤ属州'''となった。[[ガリラヤ]]・[[ゴラン高原]]・ペレア([[:en:Perea (Holy Land)]])・[[デカポリス]]([[:en:Decapolis]])などは領土から除外された。州都は[[カイサリア]]だった。 シュリア属州総督となった[[クィリニウス]]([[:en:Quirinius]])は、ユダヤ属州に課税するために初めての国勢調査を実施した。このときには、[[熱心党]](ゼロテ党)による抵抗運動が起こった<ref>[http://earlyjewishwritings.com/text/josephus/ant18.html Josephus' Antiquities 18]</ref>。
 
ユダヤ属州は、ローマ帝国から見ると収入こそ少なかったが、[[アエギュプトゥス]](エジプト)に至る陸路を確保し、[[パルティア]]に対して国境を守る軍事的に重要な属州だった。そこで、通常の[[元老院属州]]は[[元老院 (ローマ)|元老院]]階級である[[プロコンスル]]や[[プロプラエトル]]が属州総督を務めたが、ユダヤ属州の長官は珍しく騎士階級([[エクィテス]])が務めた。そんな長官の中では、[[イエス・キリスト]]の処刑に関係したとして[[新約聖書]]に登場する[[ポンティウス・ピラトゥス]](ポンテオ・ピラト、在任:[[26年]] - [[36年]])が有名である。同じく新約聖書に登場する[[カイアファ]]は[[ヘロデ神殿]](第二神殿)の大祭司である。カイアファは[[18年]]に長官ウァレリウス・グラトゥス([[:en:Valerius Gratus]])に任命されたが、2人とも[[36年]]にシュリア総督[[ルキウス・ウィテッリウス]]に解任された。