「キール (カクテル)」の版間の差分

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織部 (会話 | 投稿記録)
m →‎歴史: カクテルガイド本多数のつぎはぎ気味になっているので調整が必要かも知れない。
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第二次世界大戦わったのは1945年であるが、すでにこの年には考案されていたとも言われる
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この第二次世界大戦後というのは、ブルゴーニュ産のワイン出荷が伸び悩む状態が続いていたのだ
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野村 正樹 『カクテルの飲り方(やりかた)』 p.133 PHP研究所 1997年7月31日発行 ISBN 4-569-55703-1
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、このことがこのカクテルの誕生に影響しているとされる。と言うのも、ディジョン市と言えば、ブルゴーニュ地方の中心的都市として知られていであるが、ここはワイン生産が盛んな地域であり、ワイン売れないというの行き不振は地元経済にとって大きな打撃となるからだ。そのような時、ディジョン市の市長の座にあったフェリックス・キールが
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なお、このカクテルが創作された当時、
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など、多数存在します。
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、白ワインをベースとしたカクテルを創作して、それを普及させることで、地元ワインの販促を図ることにしたのである
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永田 奈奈恵 監修 『ポケットガイド カクテル』 p.36 成美堂出版 1998年1月20日 ISBN 4-415-08549-0
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ディジョン市周辺は、[[カシス]]や[[ブドウ]]の栽培が行われており、カシス・リキュール
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ディジョン市周辺では、辛口の白ワインが沢山生産されている。
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も生産されているわけだが、フェリックス・キールはこの両方の酒を使った、このカクテルを考案した。彼はブルゴーニュ地方特産のアリゴテと言う辛口白ワイン「アリゴテ」と、同じくブルゴーニュ地方特産のカシス・リキュール「クレーム・ド・カシスと言うカシス・リキュールを用いて、このカクテルを作ったのである
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福西 英三 『カクテルズ』 p.31 ナツメ社 1996年9月1日発行 ISBN 4-8163-1744-9
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ともあれ、このようなPR活動の結果、このカクテルは普及し、いつしかこの「'''ディジョン市公式カクテル'''」は、いつしか市長の姓にちなみ「'''キール'''」と呼ばれるようになったのである
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野村 正樹 『カクテルの飲り方(やりかた)』 p.133 PHP研究所 1997年7月31日発行 ISBN 4-569-55703-1
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このキールは、[[ヨーロッパ]]において、1960年代には広く飲まれるカクテルとなっていた
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この結果、[[フランソワーズ・サガン]]の小説『1年ののち』に登場するなど
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福西 英三 『カクテルズ』 p.100 ナツメ社 1996年9月1日発行 ISBN 4-8163-1744-9
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、文学作品にも取り上げられるようになった。
 
ちなみに、このカクテルを創作した理由として、酒の販促という目的があったのは先述の通りである。ところで、日本で[[クレーム・ド・カシス]]の販売量が伸びるきっかけとなったのは、このカクテルが流行したことによるわけであり
<ref name="ina_cg_p138">
稲 保幸 『カクテルガイド』 p.138 新星出版 1997年4月15日発行 ISBN 4-405-09629-5