「Doom 3: Resurrection of Evil」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
Game Watchの記事をもとにレビューを加筆
タグ: 2017年版ソースエディター
1行目:
{{翻訳直後|date=2020年4月}}
{{コンピュータゲーム
| Title = Doom 3: Resurrection of Evil
18 ⟶ 19行目:
ゲームには、8つのマルチプレイヤー用ゲームモードがある。RoEは、12の新しいシングルプレイヤー用[[ステージ (コンピュータゲーム)|ステージ]]、ハンターを含む6種類の新たな敵、4つの新しいマルチプレイヤー用マップおよび『Doom II』由来のダブルバレルショットガンなどの新しい武器を特徴とする。
 
== ゲーシステプレイ ==
『Resurrection of Evil』本作は、プレイヤーがゲーム全体で使用できる2つの新しい主要な機能をゲームプレイに追加する。1つは、元々『Doom 3』用に開発されたツール「グラバー」(the Grabber)で、 『[[ハーフライフ2|Half-Life 2]]』の「グラビティガン」のようにプレイヤーが特定のアイテムを拾い上げて動かせる物理学ベースの武器である{{R|Gamewatch20050514}}。また、プレイヤーはグラバーで火球を捕らえて敵に投げ返すこともできる。『Half-Life ハーフライフ2』で同様の武器が以前から人気があったため、グラバーの使用について一部から批判された。 開発者は、このツールは元々『Half-Life ハーフライフ2』より前に初×された『Doom 3』のものであり、「損傷した」部屋を作成するために使用されたとコメントしている。荒れ果てた部屋を作り上げる代わりに、彼らは傷つけられてない部屋を作り、グラバーを使って現実的に「損傷」させた。
 
グラバーとグラビティガンの間には3つの大きな違いが存在する。1つ目は、グラバー充電が制限されているため、オブジェクトを数秒間しか保持できない点である。2つ目は、グラバー使用時にひずみ効果を作成することである。これによりが発動し使用中のプレヤーの視界がぼやける。3つ目は、ゲームプレイへの影響としいう点ではるかに重要なものとして、グラバーは投射物や小型クリーチャーをキャッチして投げることができる(グラビティガンはできない)。これは、投げ飛ばして即座に殺すことができるロストソウル、ケルビム、トライトなど一部の小型モンスターを倒すのに最適な武器である上に、インプ、カコデーモン、ヘルナイト、バルガーの投射物をキャッチして投げ返すことができる。ただしレヴナントのミサイルはキャッチできない。
 
2番目の追加機能はアーティファクトである。アーティファクトには3つの能力があり、それぞれがRoEの最初の3体の「ボス」モンスターの1つを倒した後に使用可能になる。最もよく評さ初に得られる能力は、プレイヤー主人公以外知覚時間の流れスローモーションの一つに変えつつも通常通り動ことができる効果を発揮する「ヘルタイム」であり、この効果は最初に同様のものが『[[マックスペイン]]』の新たなゲームプレイ要素として導入され、後に2005年のゲーム『[[Template:F.E.A.RSeriesる{{R|FEAR]]』で使用されたことで有名であるGamewatch20050514}}
「ヘルタイム」と類似する効果は『[[マックスペイン]]』にて最初に取り入れられたほか、後に2005年のゲーム『[[F.E.A.R. (ゲームソフト)|F.E.A.R.]]』で使用されたことで有名である。 また、日本のニュースサイトGame Watchの三須隆弘はこのシステムを漫画『[[サイボーグ009]]』で登場人物の奥歯に仕込まれた加速装置にたとえている{{R|Gamewatch20050514}}。
残りのアーティファクトは「移動速度・攻撃力の強化」と「無敵」の2つがある{{R|Gamewatch20050514}}。また、これら3つのアーティファクトは死体からエネルギーを吸収することで利用できる{{R|Gamewatch20050514}}。
 
Xbox版のみの機能としてフラッシュライトが武器に直接取り付けられている。RoEのPC版とDoom 3の全バージョンでは、プレーヤーはフラッシュライトと武器を同時に使用することができず、常に2つを切り替える必要があった。多くのプレイヤーはDoom 3の発売後にこのような機能を実装するように求めており、これを実現するためにさまざまなModがリリースされた。ただし、Xbox版ではフラッシュライトはピストル(ゲームの最も基本的な火器)に取り付けられており、より強力な武器に取り付けることはできない。
29 ⟶ 32行目:
もう1つの追加は、ダブルバレル(2連式)ショットガンである。通常のショットガンと同じ弾薬を用いるが一度に2発のシェルを発射するため非常に強力な[[ストッピングパワー]]を有し、ほとんどの敵を一度の射撃で殺すことができる。欠点は、撃つたびに武器をリロードする必要があることである。そのため『Doom II:Hell on Earth』のダブルバレルスーパーショットガンに似ている。
 
武器の弾薬容量も増加する(たとえば、プラズマガンの弾薬容量が450から500発に増加した)。ミニゲームが「Super Turbo Turkey Puncher 3」の一つだけしかなかったDoom 3とは対照的に、RoEはゲームのあちこちにある使用可能なアーケードキャビネットで大砲ゲーム「Sarge's Big Game Hunt」、[[アルカノイド]]のクローンゲーム「Hellanoid」、シューティングゲーム「Martian Buddy Blaster」の三種類の新しいミニゲームをプレイできる。
 
また、本作ではボスのクリーチャーを除く4種類の新モンスターが登場する。最初の新モンスター(ゲームで最初に登場するモンスターでもある)は、ロストソウルの変種である「フォーガットン」は本作を初出とするデーモンであり、ゲームの序盤に登場する。フォーガットンはオリジナルのロストソウルによく似ており、サイバネティックパーツのない燃え盛る角付きの頭蓋骨である。2番目の新たな敵は「バルガー」で、インプと密接に関連しており、ほぼ同じように動作する。バルガーに使用されたモデルは、『Doom 3』の初期のスキャンで見られたオリジナルのアーチ=バイルのモデルである{{要出典|date=March 2008}}。3番目の新たな敵は、ヘルナイトとほぼ同じサイズの敵「ブルーザー」で、顔にコンピューターモニターが取り付けられており、プレーヤーを見たときモニターに目や点滅する鋭い歯などの画像が表示される。4番目の新たな敵は下水トンネルを通過する際に遭遇する「バイオスーツゾンビ」である。
 
なお、本作の主人公は『Doom3』本編の主人公とは別人である<ref name="Gamewatch20050514">{{Cite web|title=PCゲームレビュー「DOOM 3:Resurrection of Evil」|url=https://game.watch.impress.co.jp/docs/20050514/roe.htm|website=Game Watch|author=三須隆弘|accessdate=2020-04-04|date=2005-05-14}}</ref>。
 
== あらすじ ==
『[[Doom 3]]』の出来事から2年後冒頭21472145年、火星の自社の[[人工衛星]]の1つから奇妙な信号を検出したUACは調査のためにチームを派遣した。この後、チームはアーティファクトを見つけたことで地獄の勢力が警戒態勢を取り、新たな侵略を開始した。地獄のデバイスを発見した戦闘エンジニアのマリーンであるプレイヤーは、基地に現れたデーモンと戦いつつマクニール医師の元へとたどり着かなければならなかった。マクニール博士は、『Doom巨大企業UAC(Union 3』における未登場キャラクターであり、『DoomAerospace 3』Corporation)冒頭でエリオット・スワン相談役とジャック・キャンベルにマルコム・ベトルーガーの謎の活動について知らせた[[内部告発|内部告発者]]だったする
一方、テレポーターの暴走によりUACの火星の研究所が地獄とつながり、文字通りの地獄絵図となる{{R|Gamewatch20050514}}。
 
それから2年後の2147年、UACは火星の[[人工衛星]]の1つから奇妙な信号を検出し、調査チームを派遣する。
チームがアーティファクトを見つけたことで地獄の勢力が警戒態勢を取り、新たな侵略を開始した。地獄のデバイスを発見した戦闘エンジニアのマリーンであるプレイヤーは、基地に現れたデーモンと戦いつつ、マクニールの元へと急ぐ。
 
マリーンは最終的に彼女を見つけ、彼女はアーティファクトを地獄に戻すことで侵略を止めるように彼に命じた。その道中でマリーンは3人のヘルハンター(アーティファクトを見つけることの探索のためなってい派遣され3人のデーモン・ヘルハンターを倒し、彼らの力を古代のデバイスに吸収する。
 
地獄に到着したマリーンはデーモンと戦いながら地獄を突き進み、最終的にドラゴンのような悪魔「マレディクト」に転生したベトルーガーと対峙する。戦いの末、ベトルーガーはマリーンに噛みついたが、喰われる前にマリーンはヘルストーンをベトルーガーの喉に押し込んだことでベトルーガーは非物質化し、彼の[[頭蓋骨]]だけが残された。ゲームは明るい白色光と共に終了し、続いて「マリーン?おかえりなさい」と話すマクニールの声が聞こえ流れる。
 
== 開発 ==
2004年10月にid Softwareが『Resurrection of Evil本作』の開発を発表した<ref>{{Cite web|url=http://uk.pc.ign.com/articles/559/559901p1.html|title=''Doom 3'' Expands|website=IGN|first=David|author=Adams|date=October 24, 2004|accessdate=March 1, 2009}}</ref>。『Doom 3』の開発はid Softwareであるが、『Resurrection of Evil』本作はNerve Softwareによって開発された。パブリッシャーはDoom3と同じ[[アクティビジョン]]である。
 
== 評価 ==
『Resurrection of Evil』は主に好意的なレビューを獲得した。[[レビュー収集サイト]]の[[Metacritic]]で本作のWindows版が78%<ref>{{Cite web|url=http://www.metacritic.com/games/platforms/pc/doom3resurrectionofevil|title=''Doom 3: Resurrection of Evil'' (PC: 2005) Reviews|website=[[Metacritic]]|accessdate=March 1, 2009}}</ref>、Xbox版が77%<ref>{{Cite web|url=http://www.metacritic.com/games/platforms/xbx/doom3resurrectionofevil|title=''Doom 3: Resurrection of Evil'' (Xbox: 2005) Reviews|website=Metacritic|accessdate=March 1, 2009|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090520133549/http://www.metacritic.com/games/platforms/xbx/doom3resurrectionofevil|archivedate=May 20, 2009}}</ref>のスコアを保持している。類似サイトのMobyGamesでは、本作のWindows版を78%、Xbox版を79%に位置付けている<ref>{{Cite web|url=http://www.mobygames.com/game/doom-resurrection-of-evil|title=''DOOM³: Resurrection of Evil''|website=[[MobyGames]]|accessdate=May 31, 2010}}</ref>。
日本のニュースサイトGame Watchの三須隆弘は、『Doom3』本編を楽しめた人ならより楽しめるだろうとしつつも、アーティファクトのおかげでだんだん難易度が下がるようにかんじたともと述べており、暗闇の探索で溜めたストレスをアーティファクトの発動で発散させるという遊びは『Doom3』本編ではできなくて新鮮だったとも話している{{R|Gamewatch20050514}}。
また、三須は、グラバーについて評価しつつも、中盤以降はより効率的なショットガンばかりをつかってしまうとも述べている{{R|Gamewatch20050514}}。
 
== 脚注 ==