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== マプサウラーについて ==
 
あなたが架空の神とおっしゃる[[マプサウラー]]が英語版のヘスペリデス[https://en.wikipedia.org/wiki/Hesperides]に記載されているのを発見しましたのでお知らせしておきます。また同箇所に付された脚注22からたどることによって、大英博物館に所蔵されている古代の陶器に、マプサウラー(MAΨAVPA, Μαψαύρα)の名前が記されていることを同博物館公式サイトで確認できます。「Collection online, pyxis, number. 1873,0111.6」[https://research.britishmuseum.org/research/collection_online/collection_object_details.aspx?from=bc&fromDate=800&objectId=461230&page=2&partId=1&searchText=e772&to=ad&toDate=500]を参照ください。ヘーシオドスに関しては日本語に翻訳されたものを見ただけではこの単語は出てきませんが、確かに872行に μαψ αύραι(<del>マプ・サウライ</del> → マプス・アウライかな?)とあります。以前はヘシオドス『神統記』(オンライン読書会プロジェクト)というサイトで原文を見ることができ、印刷しておいたものが手元にあって確認できるのですが、現在は閉鎖されているようです。
 
またアンゲロスに関しては英語版の脚注を見ると「Scholia on Theocritus, Idyll 2. 12」とあり、テオクリトスの『牧歌』第2歌12行に付された古註の中で触れられていることが分かります[https://en.wikipedia.org/wiki/Angelos_(mythology)#cite_note-1]。さらにフランス語版ではこの点に加えてH.J.ローズという高名な研究者の論文「Two Titles of Goddesses in Hesychios」が挙げられています[https://fr.wikipedia.org/wiki/Ang%C3%A9los]。したがってこれらに従うならば翻訳された詩の本文を読んだだけではアンゲロスの伝承に行きあたることは出来ません。ローズの論文はケンブリッジ大学が公開していますが、有料なのでちょっと手が出ないのが難点です。いずれにせよ、かつて問題視された記事および編集のすべてを鵜呑みにすることは当方も出来かねますが、マプサウラーの記述の一部分というきわめて限定的にとはいえ、過去の誤解を解くことが出来そうだと判断しましたので、報告しておきます。--[[利用者:月下薄氷|月下薄氷]]([[利用者‐会話:月下薄氷|会話]]) 2020年4月5日 (日) 11:57 (UTC)
: 検証ありがとうございます。マプサウラーが英語版ヘスペリデスの記事に書いてあるのは知ってたんですが、書いたのが例の221.213.***.***、119.62.***.***、14.204.***.***だったので信用出来ないなと思っていたんです。出典も大英博物館所蔵の陶器になっていたので嘘がバレないために検証困難な出典を設定したのかと思っていましたが、公式サイトで確認出来たんですね。ハルピュイアの1人かどうかは判りかねますがヘスペリデスとしては存在したんですね。アンゲロスも英語版記事にテオクリトスの牧歌が挙げられていたのでおかしいなと思っていたんですが、古註に記述があったんですね。記事にあった話のアンゲロスがヘカテーに置き換わったバージョンを知っていたのでどこかにそういう話があるんだろうなとは思っていたんですがそれは知りませんでした。御教授ありがとうございました。--[[利用者:Greif|Greif]]([[利用者‐会話:Greif|会話]]) 2020年4月5日 (日) 17:26 (UTC)
::追加報告:カール・ケレーニイは『ギリシアの神話 神々の時代』のヘスペリスについて触れた箇所(邦訳58項)でマプサウラーは「突風」のように掠めとる女神を意味し、その名前からハルピュイアと同一視されたヘスペリスの1人である、というようなことを述べています。これによって、どのような資料をもとにマプサウラーの解説文が生まれたのか見当がつくところまで来たと思います。以上の調査をもとに、修正を加えてリダイレクトの解除をしたいと思います。--[[利用者:月下薄氷|月下薄氷]]([[利用者‐会話:月下薄氷|会話]]) 2020年4月6日 (月) 13:06 (UTC)