「言語地理学」の版間の差分

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[[W・A・グロータース]]によると、日本にはじめて言語地理学を紹介したのは、1909年にフランスでジリエロンのクラスに出席していた[[新村出]]だという<ref name="hurusato"/>。
 
昭和初期には[[小林英夫 (言語学者)|小林英夫]]が[[アルベール・ドーザ]]を日本に紹介した<ref>{{cite journal|和書|author=小林英夫|title=方言学、その理論と実際|year=1928|journal=民族|volume=3|issue=3}}</ref>。ドーザの言語地理学の著作は、のちに[[松原秀治]]によって『言語地理学』の題で翻訳された<ref>{{cite book|author=ドーザ|title=言語地理学|translator=松原秀治|publisher=[[山房]]|year=1938}}</ref>。また、[[江実]]も『言語地理学』を出版した。
 
また、[[柳田国男]]は、言語地理学的な研究を実際に行った。そのもっとも有名な成果が「[[蝸牛考]]」である。柳田は1922年から翌年にかけてジュネーブに滞在したときにドーザの『言語地理学』を読んでいた<ref name="hurusato"/>。柳田は方言区画論を唱える[[東条操]]と論争を行った。柳田の[[方言周圏論]]は有名になったが、カタツムリを意味する語の分布は実際には非常に複雑で解釈が難しく<ref>佐藤(1979) pp.14-20</ref>、また周圏論と逆の分布を示す場合もあることが知られている<ref>佐藤(1979) p.8</ref>。