== パスティーシュ作品におけるハドスン夫人 ==
ホームズに関わった女性としては、[[アイリーン・アドラー]]と並んで、シャーロキアンに重要視されるハドスン夫人だが、ホームズとの関わり以外では、その来歴や私生活は、原作では多くを語られていない。その点がまた、シャーロキアンの想像をたくましくさせても来たいる。
最も大胆な推理は、ハドスン夫人は実はホームズの恋人であってり、その本名はアイリーン・アドラーだった、とするものである。これは『ボヘミアの醜聞』で下宿の女主人がハドスン夫人ではなくターナー夫人であるという謎を合理的に解決する仮説である。ただしが、ワトスンの手記には『ボヘミアの醜聞』の事件がホームズとアドラーのただ一度きりの出会いだったと書かれている。
=== 映画・テレビ ===
; 『[[名探偵ホームズ]]』
:* 日伊合作のテレビアニメ。最初期の[[航空機]]パイロットであった夫を事故で失った、19歳の若き未亡人として描かれた。ファーストネームはマリー。かつては「街道マリー」と呼ばれ、航空機レースへの出場や、ワトスンを車に乗せてのカーアクションの他ほか、疾走する車上から[[リボルバー]]で航空機を狙撃するなど、男性顔負けの活動的な一面を見せている。一方で、かの[[ジェームズ・モリアーティ|モリアーティ]]教授の人質にはなったが、教授とや部下達たちとはいくばくかの心の交流を結ぶという場面もあった。K・M・ペイトンの『フランバース屋敷の人々』のヒロインが、設定上のモデルとなっている。[[声優]]は[[麻上洋子]](テレビ版)、[[信澤三惠子|信沢三恵子]](劇場版)。
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; 『[[名探偵コナン ベイカー街の亡霊]]』
:* テレビアニメ『[[名探偵コナン (アニメ)|名探偵コナン]]』の劇場版。新型ゲーム機「コクーン」が作り出した仮想空間「オールドタイムロンドン」にて、[[江戸川コナン達]]たちがまず訪れたのが、ベイカー街221号B室である。しかし、ホームズとワトソン博士が不在だったため、ハドスン夫人に出迎えられる。声優は[[はやみけい|速見圭]]。
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; 『シャーロックホームズ』
:* 脚本・三谷幸喜の人形劇。シャーロック・ホームズが過ごす、ベイカー寮の寮母。ホームズであり、彼のことを「シャーロック」と呼ぶ。ホームズには「ハドソン夫人」と呼ばれているが、壁新聞では、「ターナー夫人」と匿名で表記される。
=== パロディまたはパスティーシュ ===
; 『シャーロック・ホームズ家の料理読本』([[1981年]]) - [[成田篤彦]]訳、[[晶文社]]
:* イギリスの料理研究家[[ファニー・クラドック]]著。ハドソン夫人が書いたという設定の料理本。料理のレシピの他ほか、ヴィクトリア時代の生活の知恵が紹介されており、随所にホームズやワトソンに纏わるエピソードが盛り込まれている。なお、本書ではハドソン夫人のファーストネームはサラとなっている。
:* [[2012年]]に[[朝日文庫]]から再版。ISBN 978-4022646583
; 『[[シャーロック・ホームズの宇宙戦争]]』([[1969年]]) - [[深町眞理子]]訳、[[創元推理文庫|創元推理文庫SF]]([[1980年]])
:* アメリカの作家[[マンリー・W・ウェルマン]]とウェイド・ウェルマン親子の共著。ホームズや[[チャレンジャー教授]]らが([[ハーバート・ジョージ・ウェルズ|H・G・ウェルズ]]の)『[[宇宙戦争 (H・G・ウェルズ)|宇宙戦争]]』に遭遇する。
:* ヒロイン的扱いで、従来の中年女将ではなく、魅力的な女性に描かれている。なお、本書ではハドソン夫人のファーストネームはマーサとなっている。
== 脚注 ==
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