「上級陸曹の教育」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目:
'''上級陸曹の教育'''(じょうきゅうりくそうのきょういく)とは、[[陸上自衛隊]]において行われる各職種共通の課程教育。
 
== 中級陸曹集合教育中級課程 ==
2等陸曹昇任者に対する素養教育<ref>[https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/macb/gazou2/kakehashi/kakehasi39.pdf 中部方面混成団機関紙「かけはし」39号より]</ref>平成30年度以前は「中級陸曹集合教育」<ref>[https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/macb/gazou2/kakehashi/37kakehasi.pdf 中部方面混成団機関紙「かけはし」37号より]</ref>の名称で実施されていた。
2等陸曹昇任者に対する集合教育。各方面隊により実施要領・教育期間に差異がある。
類似の名称として「'''中堅'''陸曹集合教育」というものがあるが、これは[[幹部候補生 (自衛隊)|部内幹部候補生(I幹部)]]の合格を目的に各部隊計画で実施しているものであり、本項で述べる素養教育ではない。
陸上自衛隊では[[陸曹候補生]]課程以降、最短で10年、最長では30年(状況により履修しないまま定年する者もいる)素養教育が存在しないことを問題視しており、近年中に課程教育化することが陸上幕僚監部内で検討されている。
類似の名称として「中堅陸曹集合教育」というものがあるが、これは[[幹部候補生 (自衛隊)|部内幹部候補生(I幹部)]]の合格を目的に各部隊計画で実施しているものであり、本項で述べる素養教育ではない。
 
== 陸曹上級課程陸曹の教育 ==
准陸尉~1等陸曹を対象とした素養教育。陸上自衛隊においては2020年3月時点で以下の3個課程および集合教育が存在する。
 
*陸曹上級課程
[[1等陸曹]]の'''必修課程'''。1等陸曹昇任後おおむね1年以内に各方面[[混成団]]隷下の[[教育隊#陸曹教育隊|陸曹教育隊]]上級陸曹教育中隊で上級陸曹及び管理職(中隊[[付准尉]]及び隊付陸曹(現在の先任上級曹長))として必要な共通的知識及び技能を修得する。教育期間は約8週。[[准尉|准陸尉]]に昇任するためには本課程の修了が必須となっている。入校条件は入校の時点で年齢50歳未満。なお、これに相当するものとして[[航空自衛隊]]には上級空曹課程がある。[[海上自衛隊]]における曹の素養教育は曹昇任予定者に対する初任海曹課程のみであり、中・上級海曹に対する共通の素養教育は存在しない。
 
== *連・大隊等最先任上級曹長集合教育 ==
陸曹教育隊上級陸曹教育中隊で実施される集合教育。陸曹上級課程を修了した陸曹長または准陸尉の階級にある者を対象として[[連隊]]及び[[群 (軍事)|群]]・[[大隊]]最先任上級曹長としての職務遂行に必要な知識を修得させる。
 
== *師団等最先任上級曹長集合教育 ==
英称はCommand Sergeant Major Course(CSMC)。平成22年度から[[陸上自衛隊幹部学校]](現[[陸上自衛隊教育訓練研究本部]])で開始された(開始当初は課程教育、現在は集合教育)。[[師団]]・[[旅団]]司令部及び[[将補]](二)を指定階級とする部隊(方面混成団を除く[[団 (軍事)|団]]<ref>方面混成団長は指定階級が1等陸佐(一)であるため師団等最先任上級曹長課程には入校しない</ref>・[[補給処]]・職種学校等)に勤務する准陸尉のうち、最先任上級曹長の役職にある者(次期就任予定者を含む)に対し最先任上級曹長の職務遂行に必要な知識を修得させる。教育期間は約11週
 
[[師団]]・[[旅団]]司令部及び[[将補]](二)を指定階級とする部隊(方面混成団を除く[[団 (軍事)|団]]<ref>方面混成団長は指定階級が1等陸佐(一)であるため師団等最先任上級曹長課程には入校しない</ref>・[[補給処]]・職種学校等)に勤務する准陸尉のうち、最先任上級曹長の役職にある者(次期就任予定者を含む)に対し最先任上級曹長の職務遂行に必要な知識を修得させる。教育期間は約11週。
 
== 関連項目 ==