「カワヅザクラ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
19行目:
== 特徴 ==
[[File:Kawazu-zakura1.jpg|thumb|200px|left|カワヅザクラの紫紅色の花弁]]
[[File:Kawazu-zakura3.jpg|thumb|200px|rightleft|埼玉県深谷市榛の森公園にて]]
樹高は亜高木、樹形は傘状。一重咲きで4cmから5cmの大輪の花を咲かせ、花弁の色は紫紅。オオシマザクラとカンヒザクラの雑種にさらにカンヒザクラが交雑した種であり、オオシマザクラ由来の大輪の花と、カンヒザクラ由来の紫紅の花弁の色と早咲きが大きな特徴である。東京の花期は通常は2月から3月上旬で稀に早い年には12月に開花することもある。原木のある[[静岡県]][[河津町]]での花期は2月頃で花期が1ヶ月と長い。野生では花粉の媒介者となる虫の活動が始まる春よりも大幅に早く咲くと子孫を残せないため、本州の野生種のサクラには寒い時期に咲かない仕組みがあるのだが、カワヅザクラは本来は本州に自生しないカンヒザクラが交雑することによって花期が早まったと考えられている。極端な早咲きは野生では淘汰される不利な特質だが、カワヅザクラのような栽培品種ではその珍しい特質と花の特徴がむしろ好まれて[[接ぎ木]]などで増殖されている<ref>[http://www.hananokai.or.jp/sakura-zukan/yp_szukan/d/089.html 河津桜] 日本花の会 桜図鑑</ref><ref name = "katsuki2015p98">勝木俊雄『桜』p98 - p100、岩波新書、2015年、ISBN 978-4004315346</ref>。
{{-}}