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{{Otheruses||日本の現行法における家事使用人|家庭内労働者#日本の法制}}
'''家事使用人'''(かじしようにん)は他者の家庭において屋内の作業を行う職業。[[英語圏]]では ''Domestic worker''、''Domestic servant'' などという。[[中世]]的な召使い・家臣から[[近代]]的な[[労働者]]への過渡的な存在であり、自分の意志で主人(雇用者)を選ぶ自由を持ったが、主人と対等な[[人格]]を認められることはなく、全面的な服従を求められた。[[衒示的消費]]の典型として、中流階級の繁栄とともに多くの労働人口、特に産業革命によって伝統的家族経済が崩壊し現金収入のために労働せざるを得なくなった女性を引きつけ、19世紀末から20世紀初頭までのイギリスにおいて最大の職業集団となった。[[ヴィクトリア朝]][[イギリス]]に通底する「家庭の天使」、「完全な淑女」といった理念を支え、リスペクタビリティや[[スノッブ|スノビズム]]と深く結びついていたため、ヴィクトリア朝を象徴する職業の一つといわれる。