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'''ポリ乳酸'''(ポリにゅうさん、polylactic acid、polylactide、'''PLA'''<ref name="日経デジタルヘルス">[https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/article/WORD/20060518/117235/?ST=health 旬な材料 ポリ乳酸とは]日経デジタルヘルス(2006年5月19日)2019年9月16日閲覧</ref>)は、[[乳酸]]が[[エステル結合]]によって[[重合]]し、長くつながった[[高分子]]である。[[ポリエステル]]類に分類される。
 
[[バイオプラスチック]](バイオマスプラスチック)、[[生分解性プラスチック]]の一種<ref>[http://www.jbpaweb.net/bp/bp_faq2.htm バイオマスプラQ&A]日本バイオプラスチック協会(2019年9月16日閲覧)</ref><ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49463580V00C19A9L31000/ 日精ASB、分解速い生分解性プラボトル成型技術確立][[日本経済新聞]]ニュースサイト(2019年9月5日)2019年9月16日閲覧</ref>。農産物([[トウモロコシ]]、[[芋]]、[[サトウキビ]]、[[ビート (植物)|ビート]]など)を含む[[植物]]を原料として生産できる<ref name="日経デジタルヘルス"/>持続可能な素材として注目を集めている
<!--環境に優しい云々は曖昧なので説明には不適切。-->
 
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このほか、食料生産と競合する植物に代えて、微生物を用いてポリ乳酸を生産することが試みられている。2019年には[[大林組]]がCO2資源化研究所と共同でポリ乳酸の実用化検討を進めることを発表した<ref name=obayashi20190617>{{cite web|title=CO2から生産する生分解性プラスチックの実用化検討を開始|url=https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20190617_1.html|accessdate=2019-6-20|date=2019-6-17|publisher=[[大林組]]}}</ref>。これはCO2資源化研究所が保有する[[水素細菌]]を利用するもので、再生可能エネルギーから製造した[[水素]]と二酸化炭素を与えて乳酸を生合成させ、これを原料としてポリ乳酸を生産する。建設業は[[土嚢]]や養生シートなどの形で世界のプラスチック需要の16%を使用する大規模需要者であり、これを微生物由来のポリ乳酸プラスチックで置き換えることで食料と競合することなく脱石油化を目指している<ref name=obayashi20190617/>。
 
ただし、ポリ乳酸を合成するためにはある程度のエネルギーを必要とし、そのエネルギーは[[石油]]など[[化石燃料]]由来であることも多い。このためポリ乳酸を真の意味でカーボンニュートラルと呼んでよいかについて若干の議論があり、カーボンニュートラルを考慮してもポリスチレンに比べて排出される二酸化炭素が多いとの見方も存在する<ref>[http://www.yccomm.tcu.ac.jp/~itsubo-lab/reportsresearch/results/files/case/cs2005-a.pdf 生分解性プラスチックのLCA分析(武蔵工業大学 伊坪研究室)]</ref>。
 
== 合成法 ==