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'''密告'''(みっこく)とは、[[政治]]に対する批判や、[[生活]]に対する不満を口にする者を、[[治安]]当局に[[通報]]することを指す。
'''密告'''(みっこく)とは、密かに告発すること。
==字義的な意味==
友人同士の悪事や、悪戯の犯人などを知らせることは「告げ口」程度に認識されることが多い。告発という言葉のもつ響きでは[[政治]]に対する批判や、[[生活]]に対する不満を口にする者を、[[治安]]当局に[[通報]]することを指すことが多い。ただ、日本の若者の使う[[スラング]]の「チクる」も「密告る」と字が当てられることもある。信頼関係にもとづき言った言葉がそのまま密告されることもあるため、日本では信頼を損なう行為として認識されている。
 
==制度としての密告==
通常、密告を行えば、[[報奨金]]が受け取れ、行わなかった場合は、[[処罰]]される。
歴史的には恐怖による統治や[[軍部]]による[[独裁]]、[[社会主義]]による政権下においては、政治批判や日常生活の不満を密告者によって集め、批判や不満を言う者を思想的に弾圧することが行なわれてきた。これら制度としての密告は、すでに密告が当然となった社会の中で行なわれるために「密か」という前提条件はあまり成立しないが、密告者が誰かという秘密は守られる。通常、密告を行えば、密告者には[[報奨金]]が支払われる。密告がなされないままなんらかの原因で支配層に対する反乱、反抗、およびそれに類する行為が発覚した場合は、密告をしなかったことが[[処罰]]の対象になる場合がある。
 
<!--[[江戸時代]]の[[五人組]]制度や、[[第2次世界大戦]]中の[[隣組]]制度は、これを目的としたものだった。
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近代国家ではこうした密告制度が現存している国は少ないが、[[大韓民国]]の[[国家保安法]]では、密告が義務付けられているという。[[軍事政権]]時代、[[ゼミ]]の[[学生]]から、反政府運動の計画を打ち明けられ、密告しなければ、自分が[[罪]]に問われると苦悩した大学[[教授]]の逸話が残されている{{要出典}}。
[[Category:政治|みつこく]]