「リアス式海岸」の版間の差分

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== 用語 ==
リアス式海岸という名称は、[[スペイン]]北西部の[[ガリシア州|ガリシア地方]]で多く見られる[[入り江]]に由来する。[[ドイツ]]の[[探検家]]であり近代[[地形学]]の草分けである[[フェルディナント・フォン・リヒトホーフェン]]は[[1886年]]に『研究旅行者への手引き』(Führer für Forschungsreisende)を発行し、この中で[[ガリシア語]]等で「入り江」を意味する単語であるリア({{lang|gl|ría}})あるいは、入り江の多い地方の名前({{lang|gl|Rías Altas}} [[リアス・アルタス]]、{{lang|gl|Rías Baixas}} [[リアスイシャ]])を元に命名した<ref>{{Cite book|和書 |author = [[山崎晴雄]], 久保純子 |year = 2017 |title = 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語 |publisher = [[講談社]] |page = 100 |isbn = 978-4-06-502000-5}}</ref>。ただしリヒトホーフェンは、海岸線と垂直な方向に伸びる溺れ谷の連続する複雑な形の海岸線を'''リアス式海岸'''と定義していた。
 
[[1919年]]に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の地形学者のジョンソンは、より広い言葉として沈水海岸を定義し、リヒトホーフェンの定義したリアス式海岸のうち、河川の侵食によってできた開析谷が沈水して溺れ谷となっている場合を'''リアス式海岸'''、[[氷河]]の侵食によってできた[[U字谷]]が元になっている場合を'''[[フィヨルド]]'''と定義し、これが定着した。