「イチハツ」の版間の差分

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== 特徴 ==
地下に黄色の[[根茎]]がある。[[葉]]は幅2.5-3.5cm、長さ30-60cmの剣形で中脈が隆起しなく、縁は全縁。花期は5月で、高さ30-50cmの[[花茎]]が立ち、分枝して2-3の[[花]]をつける。花は径10cmほどになり、藤紫色で、外花被片は倒卵形で先が丸く、内花被片は小型でともに平開する。本種が典型的な[[アヤメ属|アイリス]]とは違って見えるのは、外側と内側の花弁が広がっていて花型が平らになっているためである<ref name=":0">{{Cite web|url=https://www.jataff.jp/hana/ayame/index.html|title=アヤメ/私の花ともだち|accessdate=2020-05-31|publisher=公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会}}</ref>。外花被片に濃紫色の斑点が散らばり、基部から中央にかけて白色のとさか状の突起がある。
 
== 分布と生育環境 ==
中国原産の植物で、古く[[室町時代]]に渡来し、観賞用として栽培されてきた。昔は、強い風を防ぐという迷信があったので農家の[[茅葺屋根]]の棟の上に植える風習があったが、最近は少なくなった。そのせいか英名の一つが「roof iris」である<ref name=":0" />。逸出し野生化しているものもある。
 
種小名の ''tectorum'' は、「屋根の」という意味。[[アヤメ属|アヤメの類]]で一番先に咲くので、「一初('''イチハツ''')」の名がある。