「汽水域」の版間の差分

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== 構造 ==
海水面は[[潮汐|潮の干満]]によって変動するため、満潮時には海水は河口をさかのぼり、[[干潮]]時には淡水がより下流まで流れ込む。この両者の影響を受ける範囲が汽水域である。浅い部分は[[干潟]]となる。河口付近では河川の上流から流れ込んだ淡水が上層にあり、その下に海水があるという二層構造になっており、河口の断面を切り取って見れば層の境界に色の相違がはっきりと目視できる場合があり、これを[[塩水くさび]]と言う。
 
一般に、河口では流速が遅くなるため、底質は[[砂]]泥であることが多く、[[有機化合物|有機物]]の堆積も多い。その分解によって、[[泥]]の内部では嫌気的条件での分解が進み、悪臭を放つ。しかし、このような有機物の堆積と分解のため、その面積内での生産量以上に多くの[[生物]]を養うことができる。また、これらの現象は、自然の浄化作用の重要な要素であり、汽水域はその点で大きな働きを持っている。