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現在火砕流堆積物とされている堆積物は、古くは[[ラハール|泥流]]や[[溶岩流]]の一種と考えられていた。たとえば[[阿蘇山]]周辺の火砕流堆積物溶結部は「泥溶岩」などと呼ばれた。
 
[[1902年]]の[[プレー山|プレー火山]]の噴火を調査した[[フランス]]の[[火山学者]]・[[アルフレッド・ラクロワ]] (Alfred Lacroix)により "Nuée ardente"(ニュエ・アルダント―燃える雲=熱雲)と名づけられたのが、科学的に取り上げられた最初である。「熱雲」は[[英語]]では「Glowingglowing cloud」。また、[[北海道駒ヶ岳]]([[1929年]])で発生した[[軽石]]が斜面をなだれ下る類似現象は、「軽石流」と呼ばれた。[[ムラピ山]]での、流動性に乏しい分厚い溶岩の先端が崩落する現象は「岩屑なだれ(rock avalanche)」と呼ばれた。現在では[[岩屑なだれ]]は、火砕流とは別の流動現象を指す[[用語]]として使われているので、注意が必要である。
 
== 火砕流の発生機構 ==