「五酸化二リン」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Eno (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
Calvero (会話 | 投稿記録)
m +リダイレクト元の呼称、sty, スタブ貼り替え
1行目:
[[画像:構造式 tetraphosphorus decaoxide.png|frame|五酸化二リン 構造式<br/>(十酸化四リン)]]
'''五酸化二リン'''(ごさんかにりん)は[[リン]]の[[酸化物]]である。[[分子]]の構造は'''十酸化四リン''' (P<sub>4</sub>O<sub>10</sub>) であるが、慣用名は[[組成式]] P<sub>2</sub>O<sub>5</sub> に由来する。'''五酸化リン'''とも呼ばれる。
 
== 化学的性質 ==
リンを酸素中、もしくは過剰な[[空気]]中で燃焼させることで得られる[[蒸発|揮発性]]のある無色の固体。結晶構造により3種類に分類できる。このほかガラス状、無定形の構造を取るため、5種類に分かれる。灰色を帯びたものは加水分解生成物などの不純物を含んでいる。五酸化二リンだけが揮発性をもつため、[[単離昇華 (化学)|昇華]]によって精製できる。
 
水に対する反応性が高く、音と熱を発しながら溶解し、リン酸となる。水の場合は[[リン酸|メタリン酸]]が、温水の場合は[[リン酸|オルトリン酸]]が生成する。このため脱水剤として利用される。硫酸、硝酸を脱水することができ、それぞれ[[亜硫酸ガス]][[五酸化二窒素]]が得られる。有機物に対しては、例えば[[アミド]]を脱水して[[ニトリル]]を生成する。脱水剤としての用途は広い。[[電球]]製作時の脱水剤としても用いられる。そのほか、医薬品や農薬の原料、試薬としても利用される。
 
== 製法 ==
工業的にはリン鉱石 3Ca<sub>3</sub>(PO<sub>4</sub>)<sub>2</sub>・CaF<sub>2</sub>、もしくは[[リン|黄リン]]を原料とする。黄リンを原料とする場合は単純であり、燃焼室で酸化させればよい。リン鉱石を用いた場合は、[[コークス]]、ケイ砂 (SiO<sub>2</sub>)、鉄くずと混合し、650 ℃ 程度の熱風によって燃焼させる。
 
== 生産 ==
18行目:
[[Category:酸化物|こさんかにりん]]
[[Category:リンの化合物|こさんかにりん]]
{{chem|こさんかにりん}}
{{sci-stub}}
 
[[en:Diphosphorus pentoxide]]