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'''ポリブタジエン'''({{Lang-en-short|polybutadiene}})は1.3-[[ブタジエン]]の[[重合]]により作られる、汎用合成[[ゴム]]の一種<ref name="Sone">{{Cite journal|和書|author=曽根卓男|title=特論講座 ゴムの工業的合成法 第1回 ブタジエンゴム|date=2015|publisher=日本ゴム協会|journal=日本ゴム協会誌|volume=88|issue=5|pages=178-183|doi=10.2324/gomu.88.178}} </ref>。別名、ブタジエンゴム<ref name="Sone"/>。'''BR'''の略号で呼ばれる<ref name="Sone"/>。天然ゴム、[[スチレン・ブタジエンゴム|SBR]]に次いで需要の多いゴムで、1990年の統計では合成ゴムの20%を占める。
 
== 歴史 ==
[[ソビエト連邦|ソ連]]の化学者{{仮リンク|セルゲイ・V・レーベジェフ|en|Sergei Vasilyevich Lebedev}}が見つける。ドイツの[[デグサ|ヒュルス]]社が量産化を果たした。自動車生産台数の増加に伴い生産量が増加しており、特に中国の生産能力は2011年から急増した<ref name="Sone"/>
 
== 製法 ==
1.3-ブタジエンを溶液[[重合]]または乳化重合することにより得られる。溶液重合法では[[ニッケル]]系、[[コバルト]]系、[[チタン]]系や[[アルキルリチウム]][[触媒]]が使われ、触媒の種類によりミクロ構造が変化する。乳化重合法で作られたものは加工性に劣り、主としてABS樹脂の原料となる。スチレンと[[共重合]]したものは[[スチレン・ブタジエンゴム]]となる<ref name="Sone"/>。分子構造により、[[シス (化学)|シス]]1,4が9590%以上を占める高シスタイプとシス1,4が3540%程度以下の低シスタイプに大別され、それぞれが工業化されている<ref name="Sone"/>。スチレンと[[共重合]]したものは[[スチレン・ブタジエンゴム]]となる。一方、乳化重合法作られたものは主としてABS樹脂の原料となる<ref name="Sone"/>。乳化重合法で製造されたものは加工性に劣るとされる。
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[[ファイル:1,3-Butadiene Polymerization.PNG|ブタジエンの重合反応の模式図]]
 
== 用途 ==
弾性、耐摩耗性、低温特性に優れ、[[タイヤ]]やゴム[[ホース]]、[[ゴルフボール]]、[[スーパーボール]]などに用いられる。他種のゴムと混合されることも多く、タイヤに用いる場合には天然ゴムやSBRと混合する<ref name="Sone"/>。混合により耐チッピング性や耐ウエットスキッド性うため、天然ゴムやSBRと混合すわれる。
 
== 参考文献 出典==
* {{Cite book|和書
|author=田中康之・浅井治海
20行目:
|isbn=4-477-00395-1
}}
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