「シチメンチョウ」の版間の差分

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== 形態 ==
[[キジ目]]の最大種で全長122cm、体重は9kgに及ぶ。メスはオスのおよそ半分の全長60cm程度である。胴は構造色による光沢がある黒い[[羽毛]]で覆われていて、メスよりオスの方が光沢が強い。また、オスの胸部から平均 230 mm の毛の房が出ているが、メスの10-20%は長も短毛の房がある場合がある。<ref>種の起原(上) 著者: チャールズ・ダーウィン/訳:堀伸夫・堀大才 雌雄淘汰の章 </ref>。頭部や頸部には羽毛がなく赤い皮膚が露出し、発達した肉垂がある。繁殖期になるとオスの皮膚は色が鮮やかになり、胸部が隆起する。和名の七面鳥の由来は頭部の首のところに裸出した[[皮膚]]が、[[興奮]]すると赤、青、紫などに変化するため、七つの顔(面)を持つ様に見えることに由来する。体温は40{{℃}}で、32km/hで走る。
 
== 生態 ==
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== 人間との関係 ==
[[File:Heritage turkey, thanksgiving.jpg|thumb|left|200px|シチメンチョウの肉]]
[[File:Gall-dindi.jpg|thumb|オスのシチメンチョウ。胸から平均230 mmの毛の房が出ているので識別できるが、メスの10-20%にも短いが毛の房がある場合がある。]]
食用とされることもあり、[[家禽]]としても飼育される。現在家禽として飼育されているのは尾羽の先端が白いメキシコの[[個体群]]に由来するものとされる。[[中央アメリカ]]の[[アメリカ州の先住民族|先住民族]]によって家畜化され新大陸「発見」後、[[1519年]]には[[スペイン]]王室に、[[1541年]]には[[イギリス]]の[[ヘンリー8世 (イングランド王)|ヘンリー8世]]に献上された。七面鳥の英語名の'''ターキー'''({{En|turkey}})は、日本でも食肉名として用いられる。味は[[ニワトリ]]より脂分が少なく、さっぱりとしている。[[トルコ]]を意味する名前が北アメリカ原産の鳥につけられている理由は、トルコ経由で欧州に伝来した[[ホロホロチョウ]]との混同によるもの。