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'''世界恐慌、大恐慌'''({{lang-en-short|Great Depression}})とは、1930年代にアメリカを皮切りに世界的に起こった深刻な経済恐慌のことである。大恐慌の時期は国によって異なり、ほとんどの国では1929年に始まり、1930年代後半まで続いた<ref>John A. Garraty, ''The Great Depression'' (1986)</ref>。それは20世紀の中で最も長く、最も深く、最も広範な不況であった<ref name="ReferenceA2">Charles Duhigg, "Depression, You Say? Check Those Safety Nets", ''The New York Times'', March 23, 2008.</ref>。世界恐慌は、世界経済がいかに激しく衰退するかの例として一般的に使われている<ref>Barry Eichengreen, ''Hall of Mirrors: The Great Depression, The Great Recession, and the Uses-and Misuses-of History'' (2014)</ref>。
 
世界大恐慌は、1929年9月4日頃から始まったアメリカの株価の大暴落から始まりに端を発し、1929年10月29日の株式市場の暴落(通称[[ウォール街大暴落 (1929年)|ブラックチューズデー]])で世界的にニュースになった。1929年から1932年の間に、世界の[[国内総生産]](GDP)は推定15%減少した。それに比べて、2008年から2009年にかけての[[グレート・リセッション|大不況]]期では世界のGDPは1%未満の減少であった<ref>Roger Lowenstein, "History Repeating," [https://www.wsj.com/articles/book-review-hall-of-mirrors-by-barry-eichengreen-1421192283 ''Wall Street Journal'' Jan 14, 2015]</ref>。一部の経済は1930年代半ばまでに回復し始めた。しかし、多くの国では、世界恐慌の悪影響は[[第二次世界大戦]]が終結するまで続いた<ref>Garraty, ''Great Depression'' (1986) ch1</ref>。
 
世界恐慌は、豊かな国と貧しい国の両方に壊滅的な影響を与えた。個人所得、税収、利益、物価は下落し、国際貿易は50%以上減少した。米国の失業率は23%に上昇し、一部の国では33%にまで上昇した<ref name="Frank_Bernanke">{{Cite book|last=Frank|first=Robert H.|last2=Bernanke|first2=Ben S.|title=Principles of Macroeconomics|publisher=McGraw-Hill/Irwin|year=2007|edition=3rd|page=98|isbn=978-0-07-319397-7|volume=|url=|accessdate=|location=Boston}}</ref>。