「第2族元素」の版間の差分
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アルカリ土類金属の由来や性質について |
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'''第2族元素'''(だいにぞくげんそ)は、[[周期表]]の第2族に属する[[典型元素]]で[[sブロック元素]]である。[[ベリリウム]]・[[マグネシウム]]・[[カルシウム]]・[[ストロンチウム]]・[[バリウム]]・[[ラジウム]]が分類される。また、これらは'''アルカリ土類金属'''(アルカリどるいきんぞく、{{lang-en-short|alkaline earth metal}})と呼ばれる。一般的にベリリウム・マグネシウムは共有結合性を持ち(すなわち非金属性・半金属性の寄与がある)、
== アルカリ土類金属 ==
[[ドミトリ・メンデレーエフ]]が[[周期表]]を提唱する以前より[[カルシウム]]、[[ストロンチウム]]、[[バリウム]]の元素群は化学反応性の類似性により[[ヨハン・デーベライナー]]の提唱による「[[三つ組元素]]
また、総論や教養としての基礎化学の分野では第2族元素とアルカリ土類金属との厳密な区分は必要ではないことと、歴史的に周期表の族名の別名として利用されてきた
===土類の由来===
アルカリ土類金属は自然界に酸化物として多く存在しており、熱に強く水に溶けにくい性質
== 性質 ==
第2族元素は[[周期表]]において、左から2列目に位置する[[元素]]群で、[[価電子]]は[[最外殻]]のs軌道にある[[電子]]である。s軌道は2つの電子により満たされており、いずれの元素も2価の[[陽イオン]]になりやすく、通常+2の酸化数を
{| class="wikitable"
!!![[ベリリウム]]<br />'''<sub>4</sub>Be'''!![[マグネシウム]]<br />'''<sub>12</sub>Mg'''!![[カルシウム]]<br />'''<sub>20</sub>Ca'''!![[ストロンチウム]]<br />'''<sub>38</sub>Sr'''!![[バリウム]]<br />'''<sub>56</sub>Ba'''!![[ラジウム]]<br />'''<sub>88</sub>Ra'''
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また、2族の元素は閉殻構造による遮蔽を受けない核電荷が同一周期の1族元素より大きい
また、同じ理由により[[陽イオン]]は同周期の1族元素よりも[[イオン半径]]が小さい。それ
第2族元素の一部は[[炎色反応]]を示すものが存在する。
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2族元素の中でも'''ベリリウム'''は化合物中において共有結合性が強く表れ、'''カルシウム'''以下の2族元素(アルカリ土類金属)とはいささか化学的性質が異なる。'''マグネシウム'''はベリリウムとアルカリ土類金属の中間的な性質を持ち、ひいては[[グリニャール試薬]]など[[有機金属試薬]]として有用な性質を有している。マグネシウムは海水中に多く含まれ、特にカルシウムなどアルカリ土類金属は鉱石などの主要成分の
2族元素の[[酸化還元電位]]は相当低い
== 水素化物 ==
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== ハロゲン化物 ==
フッ化ベリリウム'''BeF<sub>2</sub>'''を除いていずれの第2族元素フッ化物も[[水]]
== 脚注 ==
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