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{{基礎情報 書籍
[[File:BalzacEugenieGrandet01.jpg|thumb|right|200px|『ウジェニー・グランデ』(1897年版)の挿絵]]
|title = ウジェニー・グランデ
『'''ウジェニー・グランデ'''』あるいは『'''ユジェニー・グランデ'''』({{Lang-fr|''Eugénie Grandet''}})<ref name=kotobank>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%87-1509182 ウージェニー・グランデ(読み)うーじぇにーぐらんで(英語表記)Eugénie Grandet(コトバンク)]</ref>は、[[フランス]]の作家[[オノレ・ド・バルザック]]が1833年に発表した[[長編小説]]で、彼の作品群『[[人間喜劇 (バルザック)|人間喜劇]]』に含まれている。田舎町[[ソミュール]]を舞台に、グランデ老人の偏執的な吝嗇ぶりと、その一人娘ウージェニーの純愛とが描かれる<ref name=kotobank/>。「Eu」の音写としては「ウ」よりも「ユ」の方が近いが、日本語書名として「ウ」としているものが多い。
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|image_caption = [[ダニエル・エルナンデス・モリーリョ]]による挿絵(1897年版)
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『'''ウジェニー・グランデ'''』あるいは『'''ユジェニー・グランデ'''』({{Lang-fr|''Eugénie Grandet''}})<ref name=kotobank>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%87-1509182 ウージェニー・グランデ(読み)うーじぇにーぐらんで(英語表記)Eugénie Grandet(コトバンク)]</ref>は、[[フランス]]の作家[[オノレ・ド・バルザック]]が[[1833年]]に発表した[[長編小説]]で、彼の作品群『[[人間喜劇 (バルザック)|人間喜劇]]』に含まれている。田舎町[[ソミュール]]を舞台に、グランデ老人の偏執的な吝嗇ぶりと、その一人娘ウージェニーの純愛とが描かれる<ref name=kotobank/>。「Eu」の音写としては「ウ」よりも「ユ」の方が近いが、日本語書名として「ウ」としているものが多い
 
== 概要 ==
[[1834年]]にベシェ版、[[1839年]]にはシャルパンティエ版として出版。[[1843年]]発行のフュルヌ版「[[人間喜劇 (バルザック)|人間喜劇]]」では「風俗研究」の「地方生活風景​」に分類されている。
 
原稿は[[ニューヨーク]]の[[モルガン・ライブラリー]]に保管されている。
 
『純愛』という訳題を付けている版もある。「Eu」の音写としては「ウ」よりも「ユ」の方が近いが、日本語書名として「ウ」としているものが多い。
 
== あらすじ ==
田舎町[[ソミュール]]を舞台に、グランデ老人の偏執的な吝嗇ぶりと、その一人娘ウージェニーの純愛とが描かれる<ref name=kotobank/>。
 
==あらすじ==
ウジェニーの父親フェリックスはもと[[桶屋]]で、一年内に彼の義理の母親、義理の祖父、祖母から遺産を相続して、それを投資して事業に成功している。大変な[[吝嗇家]]で、きたない家に妻、娘、手伝いと一緒に住んでいる。
 
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ウジェニーはインドから帰ったシャルルにも裏切られて、クリュショ・デ・ボンフォン裁判長と形ばかりの結婚して、この田舎町で生活を続ける。
 
==映画化 登場人物 ==
*フェリックス・グランデ([[:fr:Félix Grandet]])  
1946年の[[イタリア映画]]『[[:en:Eugenia Grandet|Eugenia Grandet]]』、1993年の[[フランス映画]]『[[:en:Eugénie Grandet (1993)|Eugénie Grandet]]』など、何回か映画化されている。
:葡萄酒醸造業者。元ソミュール町長。吝嗇家。妻はラ・ベルテリエール家の出。
*ウジェニー・グランデ([[:fr:Eugénie Grandet (personnage)]])
:フェリックスの娘。[[1796年]]生まれ。インドへ旅立つシャルルへ金貨を渡す。
:後にシャルルの借金を全額払う。クリュショと結婚するが、33歳で未亡人となる。
*ナノン([[:fr:Nanon (Balzac)]]) 
:グランデ家の女中。高身長(5尺8寸<ref>[{{NDLDC|968166/138}} 「ウウジェニイ・グランデエ」東京堂書店、1924年](国立国会図書館デジタルコレクション)</ref><ref>[{{NDLDC|1136629/22}} 「純愛」東京堂書店、1941年](国立国会図書館デジタルコレクション)</ref>)である。
*シャルル・グランデ([[:fr:Charles Grandet]]) 
:パリの酒問屋ギヨーム・グランデ(フェリックスの弟)の息子。後にドーブリオン侯爵の娘と結婚する。  
*クリュショ・ボンフォン([[:fr:Bonfons Cruchot]]) 
:ソミュール裁判所長。ソミュールの代議士になった後に死去。
*アドルフ・デ・グラッサン 
:銀行家。
 
== 映像化作品 ==
*『[[:fr:Eugénie Grandet (film, 1910)|ウジェニー・グランデ]]』(1910年 フランスの映画) [[マックス・ド・リュウ]]監督、[[ヴィクトラン・ジャッセ]]主演
*『[[:fr:Eugenia Grandet (film, 1918)|ウジェニー・グランデ]]』(1918年 イタリアの映画) [[ロベルト・ロベルティ]]監督、[[フランチェスカ・ベルティーニ]]主演
*『[[:en:The Conquering Power|The Conquering Power]]』(1921年 アメリカの映画) [[レックス・イングラム (映画監督)|レックス・イングラム]]監督、[[アリス・テリー]]主演
:邦題「征服の力」。
*『[[:it:Eugenia Grandet (film 1947)|ウジェニー・グランデ]]』(1946年 イタリアの映画) [[マリオ・ソルダーティ]]監督、[[アリダ・ヴァリ]]主演
*『[[:en:Eugenia Grandet (1953 film)|ウジェニー・グランデ]]』(1953年 メキシコの映画) [[エミリオ・ゴメス・ムリエル]]監督、[[マルガ・ロペス]]主演
*『[[:ru:Евгения Гранде (фильм, 1960)|ウジェニー・グランデ]]』(1960年 ソ連の映画) [[セルゲイ・アレクセーエフ (映画監督)|セルゲイ・アレクセーエフ]]監督、[[アリアドナ・シェンゲラーヤ]]主演
*『[[:fr:Eugénie Grandet (téléfilm)|ウジェニー・グランデ]]』(1994年 フランスのテレビ映画) [[ジャン=ダニエル・ヴェラーゲ]]監督、[[アレクサンドラ・ロンドン]]主演
*『[[:fr:Eugénie Grandet (film, 2020)|ウジェニー・グランデ]]』(2020年 フランス・ベルギーの映画) [[マルク・デュガン]]監督、[[ジョセフィーヌ・ジャピ]]主演
 
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
* [https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/{{NDLDC|968166/124}} ウウジェニイ・グランデエ]新城和一訳(東京堂書店, 1924)
 
 
{{オノレ・ド・バルザック}}
{{Normdaten}}
 
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[[Category:フランスの小説]]