「数のクラス分け」の版間の差分

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== クラス1の数字 ==
クラス1の数字は、物体のまとまりとして、おおよその数を把握できる数字で、クラス0よりも大きい数字である。つまり、<math>x</math> がクラス1の数字であれば、<math>x</math> 個の物体を一目で見ることができる。クラス1の数字は、<math>6</math>超過から<math>10^6</math> (100万)以下までとされている。100万個の物体を一度に視野に入れることとは難しいが、不可能ではないためである。
 
== クラス2の数字 ==
クラス2の数字は、10進数で正確に表記出来るだけの大きさで、クラス1よりは大きな数である。クラス2の数字は <math>10^6</math> 超過から<math>10^{10^6}</math>  以下までである。これは単純に、クラス0とクラス1の関係をそのまま続けて、クラス <math>x</math> の数の常用対数(10(10を底とした対数)がクラス (<math>x-1</math>) の数となるように定義をした。したがって、グーゴルは101桁の数字として書くことができるため、このクラスの数になる。
 
== クラス3の数字 ==
クラス3の数字は、指数表記で近似的に表現できる数字である。これまでのパターンを踏襲して、数字の範囲は <math>10^{10^6}</math>超過 から  <math>10^{10^{10^6}}</math>以下までとなる。グーゴルプレックスはクラス3の数字である。
 
コンピュータの中で指数として数字を記憶する時には、クラス3の数字 <math>x</math> は <math>x+1</math> とほぼ等しい。
 
== クラス4の数字 ==
クラス4の数字は10の対数を取るとクラス3になる。<math>10^{10^{10^6}}</math> 超過から <math>10^{10^{10^{10^6}}}</math> 以下までの数字である。コンピュータの中で指数タワーとして記憶すると、クラス4の数字 <math>x</math> は <math>2x</math> とほぼ等しくなる。
 
== さらに高いクラス ==
クラス5の数字は10の対数を取るとクラス4になる。  <math>10^{10^{10^{10^6}}}</math>超過から <math>10^{10^{10^{10^{10^6}}}}</math>以下までである。もしそれを指数タワーで表すと、クラス5の数字 <math>x</math> は大体 <math>x^2</math>である。
 
一般的に、クラス <math>n</math> の数はクラス <math>n-1</math> の数よりも大きく、10の対数を取るとクラス <math>n-1</math> となる。また、クラス <math>n</math> の数は[[ハイパーE表記]]で <math>E6\#n</math> 以下の数である。
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実際に具体的な数がどのクラスに属するかを提示する。ここではクラス6以上の数について扱う。
 
* グーゴルクアドリプレックス(<math>10^{10^{10^{10^{10^{100}}}}}</math>) クラス<math>6</math>
 
* [[ベントレー数]](<math>\sum_{i=0}^9 10\uparrow\uparrow i\approx10\uparrow\uparrow9</math>) クラス8<math>6</math>
 
* [[スタインハウスのメガ|スタインハウス]]のメガ(<math>2[5]</math>) クラス<math>256</math>
 
* トリトリ(<math>3\uparrow\uparrow\uparrow3</math>) クラス<math>7625597484986</math>
 
== ハイパークラス ==
クラスよりもより雑把にきな数を分けるものとしてハイパークラスが定義されている。
 
これは、巨大数論(フィッシュ 著)の本の中でのみ使用された定義である。
 
=== 定義 ===
<math>0</math>以上の実数 <math>x</math> のハイパークラスを<math>f(x)</math>としたとき、<math>f(x)</math>を次のように定義する。
 
<math>hc(0)=6</math>
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そのため、ペンテーションレベルの数を評価するうえでハイパークラスは適している。
 
ただし、ペンテーションを超えてくると評価しにくくなるので(ヘキセーションなど)、そこで頭打ちになる。
 
=== 計算例 ===
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グラハルの時点でハイパークラス<math>3\uparrow\uparrow\uparrow3</math>というとんでもなく大きいクラスだが、クラス数に[[巨大数]]が使われているため分かりにくい。
 
これ以上の矢印を数え上げたりするような数等に関しては、[[急増加関数]]を使って数を階層化する必要がある。
 
== 関連項目 ==