「マーダーミステリー (ゲーム)」の版間の差分

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2020年6月27日 (土) 13:30時点における版

マーダーミステリー(英語:Murder mystery game)はパーティーゲームの一種。通常、ゲーム開始以前に起きた架空の殺人事件に対し、パーティーのゲストの1人が秘密裏に犯人の役割を受け持ち、他のゲストは誰が犯人であるかを推理する形式のゲームだが、犯人プレイヤーが他のプレーヤーを次々に「殺す」振りをして行くものなどもあり、形式にはある程度の幅がある。

ライブアクション・マーダーミステリーの一幕。コスプレをした人物が手掛かりを示している。

広義のマーダーミステリーはまた、公共や来場の施設等でのパフォーマンスとして行われるものを指す場合もある。イベント、企業のチームビルディング、その他のプロジェクトで使用される一種のドラマ劇であり、この場合、幾人かの犯人候補=容疑者が俳優によって演じれられ、訪問するゲストは探偵として行動するものが一般的。

マーダーミステリーの参加者は通常6人から20人で、大規模なものではそれ以上から250人や400人までのものまである。マーダーミステリーは、日本では現在ボードゲームテーブルトークRPGのようなボックス形態で販売されるものが主流となっており、この種の狭義の流行は2018年頃からで、中国・謎之推理社の『王府百年』が火付け役となった(日本語版の発売はやや遅れ、2019年11月)[1]

起源

この種のゲームの成立にはシャーロック・ホームズに代表される19世紀の推理小説の人気獲得までその起源を遡る事が出来る。ウインク殺人事件(wink murder)やウインクキラー(トランプゲーム)は遅くとも20世紀初頭には成立したと目されている。1930年代にはJury Boxが初めて出版された[2]。ボードゲーム形式のものとしては1948年の『クルード(Cluedo)』が初で、この種のものは1980年代の北米でテーブルトークRPGのブームに乗り、一時的な流行を起こした。1986年から1987年に掛けてはMafia (別名Werewolf, 人狼)が開発され、これが現代の『汝は人狼なりや?』の祖なった。

遊び方

パーティー形式で行われるマーダーミステリーは、各プレーヤーが平等に参加出来るように設計されており、現実・オンライン上を問わず主催者が用意した会場でプレイする必要がある。ボックス内容物の紙やカードのスクリプト/ハンドアウト、またはインターネットからダウンロード可能な電子ハンドアウト等が必要となる。

通常、プレイ時間は2~3時間程度が目安。プレイヤーのスクリプトには、背景情報、自身が受け持つキャラクターの紹介及び事件解決に必要な幾つかの手掛りが含まれている。単に各プレイヤーの手掛りを総合すれば事件を解決できるように設計されたゲームもあるが、そうでないものもある。プレーヤーはある程度自由に調査、質問、秘匿などを行うことが出来るが、手番や制限が定められている事もある。一部のゲームや主催者によっては、ゲームの流れやシーンに沿ったキャラクター配置が指定される場合もある。

プレーヤーは通常、ゲームのプロット上で関係する役割/容疑者を演じる必要があり、ハンドアウトや得られた手掛りからの情報を用いて質問したり、他のプレイヤーの質問に答えたりする必要がある。また、殺人者役が自分が殺人者であることを事前に知らされるゲームも、それが特定の段階でのみ判明するゲームもある。プレイヤー達はこうしたコンテンツを使用して「殺人事件」を調査し、十分な情報を得られたと感じ、殺人者が誰であるかを推測できるまで事件情報の捜索を続ける。「殺人者」が明かされ、答え合わせが行われた後にサブプロットが明かされるなどする事もあり、「感想戦」もゲームの一部である場合がある。

ネタバレ問題

ボックス形態で販売されるマーダーミステリーは遊び切り形式のものが殆どで、これらは一度きりのプレイを前提としている。一度シナリオの内容及び犯人を知ってしまったプレイヤー参加者は以後同じゲームに参加する事は出来ない(ゲームマスター・ホスト役になる事は出来る)。この為、ゲームの紹介やプレイ例の提示の一環としてであっても「ネタバレ」は厳禁とされる。

脚注