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{{複数の問題
{{脚注の不足|date = 2019年5月19日}}
| 脚注の不足 = 2019年5月19日 (日) 11:30 (UTC)
| 更新 = 2019年5月19日 (日) 11:30 (UTC)
| 独自研究 = 2019年5月19日 (日) 11:30 (UTC)
}}
{{日本語表現| date = 2019年5月}}
{{告知|提案|ログオフの説明もしているため、ログオフの記事を新しく作り、明確に区分けしたらどうか|date=2019年5月19日 (日) 11:30 (UTC)}}
{{Otheruses|一般概念[[コンピュータシステム]]としてのログイン|その名称をつけた特定のコンピュータゲーム雑誌については|ログイン (雑誌)}}
{{WikipediaPage|ウィキペディアにおけるログイン(アカウントの取りについて知りたい場合は、[[Help:ログイン]]をご覧ください。また、ウィキペディアでログインするには、[[特別:ログイン]]にアクセスしてください。}}
'''ログイン'''({{Lang-en-short|'''log in'''}})とは、[[コンピュータ]]の利用開始時にユーザーの身元や妥当性を識別してさまざまな[[リソース]]へのアクセスに必要な資格情報を取得するための操作のことである。一般的に、[[コンピュータセキュリティ]]に関する手法や手段の一部に組み込まれている。{{要出典範囲|'''ログオン'''({{Lang-en-short|'''log on'''}})、'''サインイン'''({{Lang-en-short|'''sign in'''}})、'''サインオン'''({{lang-en-short|'''sign on'''}})|date=2019年5月|title=中でもサインオンの出典が求められています。}}などとも呼ばれる。
'''ログイン'''({{Lang-en-short|'''log in'''}})、'''ログオン'''、'''サインイン'''とは、コンピュータ、データベース、システムなどを利用しはじめるための手順(手続き)を行うこと<ref name="Oxford_Lexico">[https://www.lexico.com/definition/log_in] Go through the procedures to begin use of a computer, database, or system.</ref>。ユーザーIDと[[パスワード]]を入力することで、正規の使用者であることを証明して、システムやネットワークに「入る」手続きのこと<ref name="ascii">アスキー[https://yougo.ascii.jp/caltar/%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%82%A4%E3%83%B3 『デジタル用語辞典』「ログイン」]</ref>。ネットワーク関連やUNIX系システムなどでは「'''ログイン'''」という呼び方が使われるが、マイクロソフト社のOSのWindowsやサービスなどでは「log on '''ログオン'''」という呼び方が使われる傾向があり、ネットサービスなどでは「sign-in '''サインイン'''」や「sign-on '''サインオン'''」と呼ばれることもある<ref name="IT_words" >インセプト[http://e-words.jp/w/%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%82%A4%E3%83%B3.html 『IT用語辞典』「ログイン」]</ref>。
 
== 概要 ==
(念のためにここで説明しておくが)ログインというのは、コンピュータの電源を入れることやソフトウェア(アプリ)を立ち上げることとは別概念であり、また「アカウントの作成」とも別概念である<ref name="IT_words" />。
{{脚注の不足|date=2019年5月|section=1}}
ログは、丸太のことで、船舶では[[航海日誌]](logbook)を必ずつけ、丸太に関連することからログという名前を使っている([[データログ]]の項参照)。コンピュータの利用中に、利用記録([[ログデータ]])が付けられることから、利用開始をログイン、利用終了をログアウトという。コンピュータにログインすると同時に、システムの使用履歴を残す。これを[[監査証跡]](単純に[[監査]]とも呼ばれる)としても利用する。
 
作業員が工場に出勤してタイムカードに時間を打刻することを英語で ''clock in'' と言う。この用語が一般的に知られるようになるにつれ、コンピュータのシステムに対して個人を識別させることを、'''ログイン'''と呼ぶようになった{{要出典|date=2016年9月}}。
 
一般的なシステムへのログインの方法は次の文字列を入力する。
== 概説 ==
*[[ユーザー名]] - 人物を一意に識別するために使用される短い文字列。この文字列を手がかりに、さらに本名などの情報が参照される。
ログインやログオンやサインインなどと呼ばれているのは、コンピュータを利用するシステム類全般、たとえばOS、データベース、ネットワーク、ウェブサービス 等々の利用者が「ユーザー名」(「利用者名」「ID」「ユーザID」「アカウント名」など呼び方はさまざま)やパスワードなどを入力して、利用の開始のための、一種の手続きを行うことである。
*[[パスワード]] - ユーザー名と一緒に提供される文字列。システムにログインするための「鍵」であり、第三者に悪用される可能性があるので他のユーザーには知られないようにする必要がある。パスワードは[[認証]]のための一手段であり、他の認証方法によって代替することができる。
 
しばしばこのユーザー名とパスワードが、[[コンピュータシステム]]、[[コンピュータネットワーク]]、または[[ドメイン名|ドメイン]]へアクセスするためにも利用される。ログイン処理に伴って、ユーザー固有の[[セッション]]がコンピュータ上に作成される。システム・ソフトウェアは、ユーザーがログインしている間、このセッションによって、ユーザーが可能な動作を制限する。[[英語圏]]では、現在利用中のユーザーのグループを指して ''logins'' と呼び、システムの利用を開始する動作を ''log in'' または ''log on'' と呼んで使い分けている。
なお(日本語(カタカナ)ではいずれも「ログイン」になってしまうので区別がつきづらいが)英語では文章中で行為を動詞として表記する場合は「log in」と間にスペース(空白)をはさんで(動詞+副詞の形で)表記し、ログインすることなどを[[名詞]]として文章に組み入れる場合は「login」と一語(一語の名詞)で表記する<ref>[https://www.lexico.com/definition/login]</ref>。<ref>注:名詞的用法の中には、ログインする行為を指す用法もあるが、ログインしたユーザを指す用法もあり、現在利用中の「ユーザーのグループ」を指す場合はlogin'''s'''と複数形で呼ぶ。</ref>
 
{{疑問点範囲|[[インターネット]]の[[ウェブサイト]]へアクセスする場合、サイトはしばしば[[HTTP cookie|クッキー]]をユーザーのコンピュータに配置する。このクッキーは、一度のセッション中のみ利用されセッションの終了と同時に破棄されるか、将来同じサイトにアクセスしたときに使用するために永続的にコンピュータに残される。ただし、インターネットブラウザを使用している際に、コンピュータが[[フリーズ]]してしまうと、'''登録されたクッキーがすべて破壊されると同時に、コンピュータに残された情報が完全に失われる'''。|date=2019年5月|title=記事が作成された 2005年8月29日 (月) 17:52‎ からあるこの記述は、ログオフとの関連性が感じられないので、[[HTTP cookie]]にうまく転置すべきではないかという疑問が呈されています。議論はノートを参照してください。}}
ログイン前の操作画面には、ユーザ名(ID)などの入力を促すフォームなどが表示され、システム自体の操作や利用は受け付けないようになっている。この表示状態を「ログイン画面」という<ref name="IT_words" />。
 
ユーザーがセッションを終了する場合は、[[ログアウト]] ({{Lang-en-short|log out}}) または[[ログオフ]] ({{Lang-en-short|log off}}) する。
一般論として言えば、ログインの方法は次の文字列を入力する。
*[[ユーザー名]]<!-- <ref>{{要出典範囲|人物を一意に識別するために使用される短い文字列。この文字列を手がかりに、さらに本名などの情報が参照される。|date=2020年6月}}</ref>-->
*[[パスワード]] <!-- <ref>{{要出典範囲|ユーザー名と一緒に提供される文字列。システムにログインするための「鍵」であり、第三者に悪用される可能性があるので他のユーザーには知られないようにする必要がある。パスワードは[[認証]]のための一手段であり、他の認証方法によって代替することができる。|date=2020年6月}}</ref>-->
 
サインオンという用語は、元々は[[IBM]]で使われていたものである{{要出典|date=2019年5月}}。「[[シングルサインオン]]」という[[現代用語]]がその[[名残]]である。
近年では([[コンピュータセキュリティ]]を確保するため、特に「なりすまし」を防止するために)ログインしようとしている人が登録ユーザ本人であるかどうか確認するためには、パスワードなどの秘密の情報の入力だけでなく、指紋の照合などの[[生体認証]]や、[[セキュリティトークン|トークン]]類といった「物体」も利用して本人確認する、などという手法も使われることがある<ref name="IT_words" />。
 
== 「ログオン」 ==
ログイン(ログオン)の反対の行為、コンピュータなどの利用を終了するための手順を行うことは、[[ログアウト]] ({{Lang-en-short|log out}})([[ログオフ]] ({{Lang-en-short|log off}})と言う。
{{脚注の不足|date=2019年5月|section=1}}
[[UNIX]]や[[Linux]]において使用される一般的な「ログイン」「ログアウト」に対して、{{独自研究範囲|自社製品の展開戦略上、用語をも独自のものとして定着させようとする傾向にあるマイクロソフト|date=2019年5月}}は、「ログイン」という言葉を極力使わず、[[Microsoft Windows 7|Windows 7]]までは「ログオン」を使う傾向にあった{{要出典|date=2019年5月}}。そのため、Windowsのセッションに入ることは「ログオン」、セッションを解除することは「ログオフ」と称されていた{{要出典|date=2016年9月}}。しかし、[[Microsoft Windows 8|Windows 8]]以降は「サインイン」「サインアウト」に改称された{{なぜ|date=2019年5月}}。
 
== かんたんログイン ==
ITのことは一般論としてはあまり大したことが言えず、詳しいことは個別に解説せざるを得ないので、以下、個別のOSや、個別のネットワークサービスに関する節で、個別に解説する(予定である)。
 
== 歴史 ==
{{節スタブ|date=2020年6月}}
「ログイン」という用語や概念は、1960年代の[[タイムシェアリング]]・システムで使われ始めた。1970年代には使われるようになっていたBBS([[電子掲示板]])でもログインという手順があった。
 
ただし念のために言っておくと、1970年代でも、英語圏で「[[:en:Home computer|home computer]]」日本で「[[ホビーパソコン]]」などと呼ばれた家庭用の、あるいは個人用のコンピュータ類(たとえば[[Apple II]]、Commodore [[PET 2001]]、[[MZ-80]]、[[PC-8000シリーズ|PC 8001]]など)では、ログインという手順は無かった。
 
{{gallery|height=240px
|File:IBM AIX 4 Login Prompt.jpeg|[[AIX|IBM AIX]] Version4 コンソールのログイン・[[プロンプト]]
|File:4.3 BSD UWisc VAX Emulation Login.png|[[BSD]]上の[[VAX]][[エミュレータ]]のログイン・プロンプト
}}
 
== OSのログインの一般論 ==
{{節スタブ|date=2020年6月}}
 
;ログインした時に、コンピュータのシステム内で起きていること
ログインに伴って、各ユーザに固有の[[セッション]]がコンピュータ上に作成される。システム・ソフトウェアは、ユーザーがログインしている間、このセッションによって個々のユーザとのやりとりの情報を保持し、各ユーザに与えられた「権限」(許可)設定、および各ファイルに設定された[[ファイルパーミッション|パーミッション]]設定、それらふたつの組み合わせで許されるファイル操作を、そのユーザに許すようになる。
 
ログインが行われると同時に、システムはそのユーザの使用履歴を残し始める。(この履歴は[[監査証跡]](単純に[[監査]]とも呼ばれる)としても利用される。)
 
<ref>{{要出典範囲|しばしばこのユーザー名とパスワードが、[[コンピュータシステム]]、[[コンピュータネットワーク]]、または[[ドメイン名|ドメイン]]へアクセスするためにも利用される。|date=2020年6月}}</ref>
 
(なお、ユーザーが[[ログアウト]] ({{Lang-en-short|log out}}) または[[ログオフ]] ({{Lang-en-short|log off}}) した時には、コンピュータはセッションを終了させる)
 
== UNIXやLinuxの場合 ==
{{節スタブ|date=2020年6月}}
 
冒頭で解説したように、[[UNIX]](や[[Linux]])においては、一般的に「log in ログイン」「log out ログアウト」と言う。
 
 
{{gallery|height=200px
|File:Devil-linux-screenshot.png|Devil-linuxのログインプロンプト
|File:Daylight Linux 2 login.png|Daylight Linuxフランス語版でのログイン画面
}}
== Macintoshの場合 ==
{{節スタブ|date=2020年6月}}
 
 
== Windowsの場合 ==
{{節スタブ|date=2020年6月}}
 
;マイクロソフト社製品での呼び方の変化
マイクロソフト社は「ログイン」という言葉を極力使わず、[[Microsoft Windows 7|Windows 7]]までは「ログオン」を使う傾向にあった{{要出典|date=2019年5月}}。
<ref>{{独自研究範囲|マイクロソフトは、自社製品の展開戦略上、用語をも独自のものとして定着させようとする傾向にある|date=2019年5月}}。そのせいで、Windowsのセッションに入ることは「ログオン」、セッションを解除することは「ログオフ」と称されていた{{要出典|date=2016年9月}}。</ref>
 
しかし、[[Microsoft Windows 8|Windows 8]]以降は「サインイン」「サインアウト」に改称された{{なぜ|date=2019年5月}}。
 
{{gallery|height=200px
|File:Windows login window in Hangzhou Metro.JPG|Windows XPのログイン画面
|File:Facial login as password using laptop camera.jpg|Windows [[ラップトップ]]PCでの、パスワードのかわりに顔認証を用いたログイン
}}
 
== Androidの場合 ==
{{節スタブ|date=2020年6月}}
 
 
{{gallery|height=200px
|File:Blackview A60 Smartphone Android mobile phone front face lock screen.jpg|自動顔認証の設定をしたAndroidスマホの事例。ログイン前の画面。(この後、スマホのカメラがユーザの顔を自動認識し、自動的にログインのプロセスが進む)
|File:Blackview A60 Smartphone Android mobile phone front face logged in screen.jpg|ログイン後の画面
}}
 
== iOS (アップル)の場合 ==
{{節スタブ|date=2020年6月}}
 
 
== ウェブサービスの場合の一般論 ==
[[インターネット]]の[[ウェブサイト]]上で、ユーザを特定した形でのサービス使うために「ログイン」する場合は、サーバ側が[[セッション]]管理することを許さざるを得ないので、ユーザは自分のPCなどのブラウザの設定で「[[HTTP cookie|クッキー cookie]]の使用を許可する」などといった選択肢を選ぶことになる。(閲覧履歴の情報などがサーバ側に漏れ続けることを気にするユーザの場合は普段は「クッキーの使用を許可しない」を選択している場合があるが、そのままの状態だと、ユーザを特定するサービスに「ログイン」することは原則できないので、そうしたサービスを利用する間だけでも「クッキーの使用を許可」を選択することになる。なおクッキーは、そうしたサービス利用後、ユーザがブラウザの設定画面などで、後から消去することも可能。)
サイトの各ページに埋め込まれたコードがユーザのコンピュータ内に[[HTTP cookie|クッキー]]を生成することを要求し、(ユーザがクッキーの生成を許可していた場合は)クッキーがユーザのコンピュータ内で生成される。
 
;可能になった経緯
なお歴史をさかのぼると、[[http]]という[[プロトコル]]([[ウェブサーバ]]と[[ウエブブラウザ]]のやりとりのしかたの規約、きまりごと。ウェブサイトをブラウザに表示するために必要なプロトコル。)は、もともとは[[ステートレス・プロトコル|ステイトレス(stateless)なプロトコル]]、つまり一回一回のやりとりが独立していて、情報が次のやりとりへと引き継がれないものであった。これでは、ユーザひとりひとりが特定される手続き、つまり「ログイン」に相当する手続きが行えず、サーバ側ではひとりひとりのユーザを完全には特定できず、各ユーザに応じた情報や細やかなサービスの提供ができず、なにかと不便だった。そこで、1994年になって[[ネットスケープコミュニケーションズ]]社によって、個々のやりとりを超えてユーザを一貫して認識できるよう、つまり「セッション」という一連のやりとりの形でサーバとユーザのブラウザの間でやりとりが行えるよう、セッション情報を保持するための「[[HTTP cookie|httpクッキー]]」というしくみをhttpプロトコルに追加してはどうか、という提案が行われ、それが受け入れられ、実装された、という経緯がある。これによってウェブサイトで「ログインらしいログイン」ができるようになったわけである。
 
<ref>{{疑問点範囲|このクッキーは、一度のセッション中のみ利用されセッションの終了と同時に破棄されるか、将来同じサイトにアクセスしたときに使用するために永続的にコンピュータに残される。ただし、インターネットブラウザを使用している際に、コンピュータが[[フリーズ]]してしまうと、登録されたクッキーがすべて破壊されると同時に、コンピュータに残された情報が完全に失われる。|date=2019年5月|title=記事が作成された 2005年8月29日 (月) 17:52‎ からあるこの記述は、ログオフとの関連性が感じられないので、[[HTTP cookie]]にうまく転置すべきではないかという疑問が呈されています。議論はノートを参照してください。}}</ref>
 
== ウィキペディアの場合 ==
[[File:Log in.tif|thumb|ウィキペディアの英語版のログイン画面のスクリーンショット。]]
 
ウェブサービスの一例としてウィキペディア英語版の例を挙げ、その簡単な解説をする。
ウィキペディア英語版の場合、ウィキペディアの記事の画面の右上に表示されている「Log in」ボタンをまず押す。するとログイン画面、つまり入力フォームが表示され、そこにはUsername、Passwordの入力枠があり、その下に青色の「Log in」というボタンが表示されている。ここで、各入力枠にUsernameとPasswordを入力した後に、青色の「Log in」ボタンを押す、という行為が、ウィキペディア英語版への「ログイン」である。
 
(ウィキペディアはログインしなくても一応使えるものであるが)ログインすることによって、自分の好みに合わせた表示方法を設定し次回の利用時もそれが保持されているなど、いくつもの追加的な機能が利用できるようになる。
 
{{Main|:Help:ログイン}}
 
== 日本の携帯電話の「かんたんログイン」 ==
(すでに、やや古い情報になってしまっているが)
[[日本]]の[[携帯電話]]([[スマートフォン]]は除く)向けに[[利用]]できるログインシステムのことで、端末機の[[契約者固有ID]]を認証情報としてサーバー側に記録し、IDとパスワードの入力を省略してボタンひとつでログインすることが出来る。しかし、[[Hypertext Transfer Protocol|HTTP]]リクエストヘッダの情報を利用してやり取りするため、ヘッダ情報を偽装したなりすましの危険性も生じるとされる<ref>{{Cite web|title="かんたんログイン"のセキュリティ問題とは何なのか? - WASForum 2010 (1) 「かんたんログイン」で指摘される問題性|url=https://news.mynavi.jp/article/20100607-wasforum/|website=マイナビニュース|date=2010年6月7日|accessdate=2010年8月19日|editor=小山安博}}</ref>。
 
 
== 語源と多様な呼び方 ==
;「log in ログイン」という呼び方の起源
「ログイン」という表現の起源をつきつめるようにしてさかのぼると、はるか昔、ヨーロッパ人の[[帆船]]時代の[[航海]]の歴史の話にまでさかのぼる(さかのぼってしまう)。ヨーロッパでは昔、帆船時代、航海時に、日々の航海速度を計測し記録することを行った。(昔は現在のような計測機器はなかったので)彼らは「log ログ」と呼ばれた簡素な道具、つまりリールに巻いた「knotted line」 (一定間隔で、結び目を多数つけたロープ)の端に「log(=丸太)」結びつけて、その丸太を船から海に投げ入れ、一定秒数に伸びてゆくロープの結び目の数を数え(それで船の海水面に対する相対速度をざっくりと計算し)<ref name="lexico_log">[https://www.lexico.com/definition/log]</ref>、それを「logbook」と呼ぶ[[帳面]]・日誌に日々記録した。(そこから、西欧では海上での速度を「knot[[ノット]]」(=「結び目」)と呼ぶようになり、「[[航海日誌]]」はlogbookと呼ぶようになった。おおむね同様のことは「[[データログ]]」や「[[ノット]]」の記事でも解説)。そして航海日誌が「logbook ログブック」どころか(もっと短く、単に)「log ログ」と呼ばれるようになったので、やがて<u>航海日誌に限らず、出来事や観察されたことを体系的に規則正しく記録したもの全般が(短く)「'''log ログ'''」と呼ばれるようになった</u><ref name="lexico_log" />。
 
コンピュータでは、利用記録は体系的に規則正しく記録されるので、西欧の語彙の伝統に沿って「log」と呼ばれるわけである。一方、日常生活で文字を記録する紙の帳面はbook(ブック)と呼ばれるので「logbook」だったが、コンピュータ(IT)の領域では(文字などが書き込まれるものは)「book」ではなく「[[:en:Computer file|file]]([[ファイル (コンピュータ)|ファイル]])」と呼ばれることが好まれたので、結果として、IT領域では利用記録の帳簿相当のものは「'''[[:en:log file|log file]]'''(ログファイル)」と呼ばれるようになり、logが含まれた[[データ]]は「logdata ログデータ」と呼ばれるようになった。利用開始(システムに入ること)を「log in ログイン」と呼ぶようになり、利用終了(システムから出ること)を「log out ログアウト」と言うようになった。<ref>「in」や「out」は英語の初心者でも知っている、基本的な[[副詞]] adverb である。[[動詞]]と組み合わせて使う。「in」の用法のひとつは、入る動作、入ってゆく動作に関連する場合に動詞につける[https://www.lexico.com/definition/in]。</ref><ref>なお、英語では、工場の従業員が出勤時に工場に入る時、「'''time clock''' タイムレコーダー」で時間を打刻して<u>入る</u>ことを「clock in」と言う。{{要出典範囲|その影響で「ログイン」と呼ぶようになった|date=2016年9月}}。</ref>
 
;「sign on サインオン」
サインオンという用語は、元々は[[IBM]]で使われていたものである{{要出典|date=2019年5月}}。「[[シングルサインオン]]」という[[現代用語]]がその[[名残]]である。
 
== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
 
* [[ログオフ]]
 
 
{{DEFAULTSORT:ろくいん}}
[[Category:コンピュータのユーザインタフェース]]