「海上における人命の安全のための国際条約」の版間の差分

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その後30回以上にわたり改正を経ているが、最近では[[2001年]]の[[アメリカ同時多発テロ事件|アメリカ同時多発テロ]]を契機に[[2002年]]に改正が行われ('''改正SOLAS条約''')、[[テロリズム|テロ]]対策として[[港湾]]関連施設についても侵入防止等の保安対策を強化することが義務付けられた。また、改正SOLAS条約に基づき、外航船と国際港湾が順守すべき国際規則=ISPSコードが[[2004年]][[7月1日]]付けで発効。外航コンテナ定期船業界でも、ISPSコードに適応し、船舶・貨物の輸送途上での安全と保安確保を目指した動きが活発化したが、運送業者の費用負担が増加し、荷主に対してISPSチャージなどのコスト転嫁も行われている。
 
改正SOLAS条約の指定区域への侵入については、普通の不法侵入以上に厳しい罰則規定が設けられている。
 
== 日本のSOLAS指定港湾 ==
* 2015年現在、日本では111ヶ所の港湾が指定されており、都道府県別で見ると北海道が最も多い(石狩、小樽、留萌、函館、室蘭、苫小牧東、苫小牧西、釧路、根室、十勝、紋別、網走、稚内)。当該区域は条約に基き関係者以外の立ち入りあるいは海上からの接近が厳しく制限される。改正SOLAS条約の基準を満たせない場合、貿易日本船舶が外国の港湾影響す停泊できなくなる可能性があるため、指定区域はフェンスで厳重に隔離され、警備員も巡回しており、発見された侵入者は一切黙認せず例外なく逮捕する決まりとなっされている。
 
== 1974年のSOLAS条約 ==