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{{main|政党制}}
政党はその国によって、様々なシステム([[政党制]])が存在する。政党制は、まずは政党の数によって[[一党制]]と[[複数政党制]]の二種類に分けられるのが通例である。一党制の国は政党の選択システムがないため政権交代が原理的に不可能であり、実質的には[[独裁制]]と同義である。名目上複数政党制となっている国においても、例えば[[中華人民共和国]]や[[1989年]]以前の[[東ヨーロッパ]]のいくつかの国のように政権交代が原理上不可能であり、覇権政党と[[衛星政党]]しか存在しない、いわゆる[[ヘゲモニー政党制]]の国家も存在し、こうした国は当然民主国家とはみなされない。実質的な多党制の敷かれている国においては、主に政党数や政党間の関係によっていくつかの種類に分けられる。[[モーリス・デュヴェルジェ]]の分類においては[[二大政党制]]と[[多党制]]の2つに分類されていたが、のちに[[ジョヴァンニ・サルトーリ]]によってさらに細分化され、[[一党優位政党制]]、二大政党制、[[穏健な多党制]]、[[分極的多党制]]、原子化政党制の5つに分けられるようになった<ref>「第三版 政治学入門」p63-64 加藤秀治郎 芦書房 2011年4月15日第3版第1刷</ref>。また、このほかにもいくつかの政党制分類法が存在する。
 
各国の政党制は、当該国のさまざまな状況によって規定される。選挙制度と政党数には密接な関係があるとされており、1選挙区から1名のみ当選者を出す[[小選挙区制]]では政党が集約され二大政党制になりやすく、各党の得票率に応じて議席の配分される[[比例代表制]]においては多党制になりやすいとされる<ref>「新版 政治学の基礎」p113-114 加藤秀治郎・林法隆・古田雅雄・檜山雅人・水戸克典著 一藝社 2002年4月5日初版印刷</ref>。最大党が議会の過半数の議席を獲得できなかった場合は、多くの場合[[連立政権]]を組織し過半数を確保するが、まれに過半数に満たないまま内閣を組織し政権を運営する場合もある<ref>「新版 政治学の基礎」p104-105 加藤秀治郎・林法隆・古田雅雄・檜山雅人・水戸克典著 一藝社 2002年4月5日初版印刷</ref>。
 
また、政党はその政治主張や[[イデオロギー]]によってもいくつかに区分される。[[共産主義]]、[[社会主義]]、[[社会民主主義]]、[[民主社会主義]]、[[自由主義]]、[[キリスト教民主主義]]、[[保守主義]]などである。こうした政党はイデオロギーごとにそれぞれ[[国際組織]]を持っており、社会主義、社会民主主義、民主社会主義政党の所属する[[社会主義インターナショナル]]や、自由主義政党の所属する[[自由主義インターナショナル]]、保守主義政党の所属する[[国際民主同盟]]などが存在する。綱領に対して厳格な政党はイデオロギー政党と呼ばれることがある<ref name="Mito"/>。