「ダニエル・ベル」の版間の差分

1919年、Daniel Bolotsky　ダニエル・ボロツキー（Daniel Bolotsky）として[[ニューヨーク]]で生まれ、のちDaniel Bell　ダニエル・ベル（Daniel Bell）と名乗る。貧困家庭に育ち、[[1932年]]に社会主義青年同盟に参加して[[共産主義]]に惹かれるが、[[スターリン主義|スターリン体制下]]の実態を知るに至ってソ連に幻滅する。

西洋文化の支配的な形態としての[[モダニズム]]を拒否し、モダニズムに対抗するものとして[[宗教]]の重要性に着目した。また、「[[イデオロギーの終焉]]」論は世界的な流行語ともなり、[[脱工業社会]]の概念を用意したことでも知られる。

先進資本主義諸国における「豊かな社会」の到来とともに、[[階級闘争]]を通じての社会の全面的変革という[[マルクス主義]]的理念はその効力を失ったとする論。

財の[[生産]]から[[サービス]]（[[情報サービス|高度情報サービス]]など）に経済活動の重心が移行し、それにともなって「知識階級」と呼ばれる[[エキスパート|専門・技術職層]]の役割が大きくなり、組織運営の様式も経済外的諸要因を配慮する「社会学化様式」に変わっていく社会のこと。

:[[林雄二郎]]訳『[[資本主義]]の文化的矛盾』（[[講談社学術文庫]]（上・下）、1976年）

:[[蝋山昌一]]訳『社会科学の現在』（[[TBSブリタニカ]]、1984年）

*『[[21世紀]]への予感―[[現代]]の問題を[[未来]]の視点から読む』（正慶孝訳、ダイヤモンド社、1991年）、各・日本版オリジナル

*『知識社会の衝撃』（[[山崎正和]]・林雄二郎訳、TBSブリタリカ、1995年）

*『最後に残る智恵　[[テクノロジー]]と人類社会のゆくえ』（福島範昌訳、[[たちばな出版]]、1998年）

:[[施光恒]]・[[蓮見二郎]]訳『「[[アジア]]的価値」と[[自由民主主義|リベラル・デモクラシー]]――[[東洋]]と[[西洋]]の対話』（風行社、2006年）

*E・G・メッサニー『[[知識]]文明の構想 知識・[[技術]]がつくる未来』（[[白根礼吉]]編訳、[[ダイヤモンド社]]<ダイヤモンド現代選書>、1969年）

:{{Ill2|レスター・サローと|en|Lester Thurow|label=}}『財政赤字――[[レーガノミクス|レーガノミックス]]の失敗』（[[中谷巌]]訳、TBSブリタニカ、1987年）

*[[山崎正和]]ほか『21世紀の新資本主義論』（[[新人物往来社]]、1992年）

:[[斎藤真]]・[[泉昌一]]訳『[[保守]]と[[反動]]――現代アメリカの[[右翼]]』（[[みすず書房]]、1958年）