「水滸伝 (1973年のテレビドラマ)」の版間の差分

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== 概要 ==
大まかなストーリーの流れは中国の古典文学、[[施耐庵]]作の[[水滸伝]]にのっとってはいたが、[[林冲]](りんちゅう・劇中では「林中」と表記)を主役としており、一丈青[[扈三娘]](演じたのは[[土田早苗]])がヒロインとして最初から登場するなど、独自のストーリー展開の部分も相当多い。また、末尾で[[高キュウ|高求]]が林中たち梁山泊軍に斬られるという原作とは全く異なるストーリーになっている。<ref>原作の水滸伝では、梁山泊軍は宋王朝に降服し、後に[[高キュウ|高求]]の陰謀により崩壊する。横山光輝の漫画版もそれに近いストーリーである(ただし崩壊シーンは明確には描かれていない)。ただし、原作の続編「[[水滸後伝]]」では、[[高キュウ|高求]]らを梁山泊軍が捉えて毒殺するシーンがある。尚史実での[[高キュウ|高求]]の最後は、宋代史の権威だった[[宮崎市定]]によれば、史料がなくよく分かっていないという。</ref>。また多すぎるキャストのため、登場しなくなるキャラクターも少なくなかった。
 
水滸伝を題材にした[[水滸伝 (漫画)|横山光輝の漫画作品]]を原案としており、オープニングで原案:[[横山光輝]]とクレジットされている。ドラマの題字は横山光輝作品と共通である。
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; '''[[林冲|林中]]'''
: 全篇を通じて主人公として活躍するため、原作では他の人物が登場する場面へもかなり顔を出している。キャスト紹介では「林中」と表記されるが、書状や人相書きなどでは本来の「林冲」表記も時折見られる。武勇は名高く、高求から宿敵視され、無実の罪で流刑となる。残された妻の小蘭が高求の奸計によって汚され、さらに林中を慕って旅した後に命を落とすなど、悲運の連続で哀愁を帯びたヒーローとなる。多士済々の[[梁山泊]]の事実上の頭領と見なされており(ただし名目上の頭領は晁蓋や宋江、盧俊義に譲っている)、「梁山泊の背骨」と称された。なお、登場人物が多く、しばしば出演する人数が制限されるこのドラマにおいて、全26話すべてに登場するのは林中・扈三娘・高求のみである。
; '''[[高キュウ|高求]]'''
: 本来は高&#20421;。原案・原作での洪信の役割も兼ね、竜虎山の[[伏魔殿]]から百八星を野に放つのは彼である。原作よりも野心高い人物として設定されており、近衛軍総司令の座に飽きたらず、宰相の[[蔡京]]をも殺してその地位を奪い、最終的には[[徽宗]]皇帝すら倒して自ら王朝を築こうとするほどの野心家である。チンピラあがりの卑しい側面はあまり描かれず、演ずる佐藤のキャラクターもあってかなり重厚な悪役となっている。<ref>原作ではこれほどの野心家ではなく、蔡京と一緒に宋の政治を切り回しているに過ぎない。尚、史実では高キュウは蔡京の部下に過ぎず、行動も軍事を混乱させたこと以外は良くわかっていない(宮崎市定『水滸伝』)。</ref>林中を宿敵としてつけ狙う。原案・原作での梁山泊軍の目的は朝廷へ帰順して四方の賊を平定することだが、本作では高求を打倒し[[北宋|大宋国]]の平和を民衆の手に取り戻すことこそが目標となっている。
; '''[[扈三娘]]'''
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== キャスト ==
*林中([[林冲]]):[[中村敦夫]]
*高求([[高キュウ|高&#20421;]]):[[佐藤慶]]
*小蘭(林中の妻):[[松尾嘉代]]
*[[呼延灼]]:[[丹波哲郎]]