「景湣王」の版間の差分

'''景湣王'''（けいびんおう、'''景愍王'''、? - [[紀元前228年]]）は、[[魏 (戦国)|魏]]の君主。君主としては7代目、王としては5代目。『[[史記]]』「魏世家」に記述がある（在位：[[紀元前243年]] - 紀元前228年）。[[姓]]は'''姫'''、[[氏 (中国)|氏]]は'''魏'''、[[諱]]は'''増'''（ぞう）、または'''午'''。父は[[安釐王]]、子は[[魏王假|假]]。[[戦国四君]]の一人である[[信陵君]]は叔父、[[前漢]]に仕えた[[魏無知]]は従弟にあたる。

景湣王元年（[[紀元前242年|前242年]]）、秦軍は魏の20城を攻め落とし、そこに秦の[[東郡]]を設置した<ref>『史記』魏世家</ref>。

2年（[[紀元前241年|前241年]]）、魏は[[趙 (戦国)|趙]]・[[楚 (春秋)|楚]]・[[燕 (春秋)|燕]]・[[韓 (戦国)|韓]]と合従して秦を攻めたが、敗れた<ref>『史記の事典』586頁</ref>。同年に[[朝歌]]を秦に奪われた<ref>『史記』魏世家</ref>。

3年（[[紀元前240年|前240年]]）、秦軍に汲を奪われた<ref>『史記』魏世家</ref>。

5年（[[紀元前238年|前238年]]）、垣・蒲陽・衍などが秦に奪われた<ref>『史記』魏世家</ref>。

158年（[[紀元前228235年|前228235年]]）、在位15年目に死去した。太子の假が跡を継いで王となったが、3年後に魏は滅亡秦と連合し、楚を攻めた<ref>『史記』楚世家</ref>。