「麻雀格闘倶楽部」の版間の差分

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=== MFCシリーズ作品解説 ===
本節では稼働開始時の状況と各バージョンの特徴、引き継ぎデータなどについて述べる。なお我龍転生以降のバージョンの読み方はゲーム筐体の上部パネルに「マージャンファイトクラブ(改行)ガリョウテンセイ」・「マージャンファイトクラブ(改行)アルティメットバージョン」などのようにカタカナで表記されている。
 
; 麻雀格闘倶楽部(第1作)
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* ハードウェア面での変更
* クライアント基板がVIPER基板からPCベース基板に変更(ここでは初代PCBとする)。マザーボードはMiniITXサイズのVIAのEPIA-M1000、OSにWindowsXP Embeddedを採用。クライアント用基板のメディアは引き続き2枚のCFを使用しており、変換アダプタ経由でIDE接続されることによりSSDの役割をも担う(センターモニター用のPCも交換されているが詳細は要検証)。
** 解像度の向上。VIPER基板の映像出力ではSD(640x480)が最高解像度の限界で、液晶パネルの最高解像度であるXGA(1024x768)では表示が若干霞んでいるような状態だった。これがPCベース基板になったことで映像出力がXGAに対応し、ようやく液晶パネル本来の美麗なグラフィックを実現した。
* 本作から、センターモニターとクライアントの接続はLANケーブル1本のみとなり、センターモニターから伸びていた長大なCOMケーブルとUSBケーブルが廃止された。これにより店舗レイアウトの自由度も大幅に上がり、サーバーユニットのPCが全て処理していた指紋センサーや全国通信は、PCベースになったクライアント基板が個々に処理するようになった。同時にセンターモニターの負担が大幅に軽くなったため、センターモニター1台のサテライト数も14席まで拡張されている。
* タッチパネル筐体でのグラディウスBGM変更コマンドが実装される。
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:* MFC7(スタンダードキャビネット)とMFC7.77では従来通りデータ保存およびマッチングに互換性がある。新イベント卓や、ニューキャビネットでプレーした回数に応じてGIII・GII優勝時に特典(3・6回目に勝ち星、9回目にオーブ)がもらえる来店ボーナスなどが追加された。
:* イベント卓などの独自の機能は我龍転生以降もニューキャビネット機能搭載モデルのみの機能として引き継がれている。
:* 「7.77 イベント用 東一局」「7.77 イベント用 南一局」は、後に「我龍転生 東一局」「我龍転生 東二局」としてそれぞれ流用された<ref>「7.77 イベント用 オーラス」についてはZERO以降廃止となったため現行バージョンで聴く手段がない。</ref>
 
; 麻雀格闘倶楽部 我龍転生(がりょうてんせい)]
* シリーズ第8作。2009年11月18日稼動開始(HDD、タイトルパネル、インストを交換)。タイトルの「我龍転生」は「[[故事#画竜点睛・画竜点睛を欠く|画竜点睛]]」に由来する。
* 継承期間中は期間黄龍オーブ数(我龍転生稼働日から冬季が始まる12月1日まで)及び鳳凰リーグ(我龍転生稼動開始日から12月に入って最初の集計日まで)の所属リーグ・リーグスコア、称号が継承される。
* クラブリーグの店舗の格付けはMFC7の2009年11月の格付けが反映される。
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; 麻雀格闘倶楽部 ultimate version(アルティメットバージョン)
* シリーズ第9作。2010年11月17日稼働開始(HDD、タイトルパネル、インストを交換。これらに加えてe-AMUSEMENT PASS専用カードリーダーを交換、稼働日と同時にオンラインアップデート)。今作から基板のみコナミからのレンタル制度になり(筐体は店舗の所有)クレジット課金制度「e-AMUSEMENT Participation」が開始。これにより本作以降はオンラインアップデートにて新タイトルにバージョンアップするようになり、必然的にこのシステムが続く限りMFCシリーズ最後のHDD交換となった。
* センターユニットがコンパクト化したことにより、センターモニターに代わってライブモニターが登場。センターユニットはサーバーボックス部とライブモニター部に分離されることとなった。またコンバージョンの際にはモニター専用基板が旧センターモニターから移動されて稼働した。
* 期間黄龍オーブ数・鳳凰リーグの所属・スコアなどの引き継ぎは我龍転生への引き継ぎと同様。
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; 麻雀格闘倶楽部 NEXT(ネクスト)
* シリーズ第10作。2012年12月19日稼働開始(オンラインアップデート。タイトルパネルが交換されたが、インストはultimate versionのものを使用)。
* 鳳凰リーグが「SUPERリーグ」にリニューアルされた。それに伴い、鳳凰リーグ所属者に対して消化済みのリーグスコアがDPに換算された。鳳凰リーグ所属者はSUPERリーグからのスタートで、特に大鳳凰戦進出者はSSS、それ以外の鳳凰位はSSからのスタートとなった。
* 「FIGHTリーグ」はミドルリーグから階級が引き継がれ、リーグシステムもほぼ従来通りだが、規定試合数の変更により成績はリセットされた。
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; 麻雀格闘倶楽部 頂の陣(いただきのじん)
* シリーズ第11作。2013年12月18日稼働開始(タイトルパネル交換、オンラインアップデート)。
* ultimate versionからNEXTへの引き継ぎ同様、登場しなくなるプロ雀士の戦歴および壁紙を除くすべてのデータが継承される(以下同様)。
* 「FIGHT CLUB VIP」が追加。1日1回プレー、対局を終える、PASELIコンテンツを選択する…などで'''VIP'''と呼ばれるポイントを獲得、溜まったVIPはGIII大会発動やリーチ時に特殊な演出を追加するなどの特典に引き換えることができる。また、累計獲得VIPによりランクアップし、選択可能なコンテンツが増加する。
* 稼働開始から用意されていた対局BGM「頂の陣」ではあるが、3月6日のアップデートにより対局BGMとリーチBGM、さらには連荘BGMまでもが丸ごと新曲となった「頂の陣 Version2」が追加された。これは対局BGMに対する不評が相次いだことによるも対応で、同時にゲーム終了時のBGMが新曲になったのもこのアップデートからである。ただしシステムBGMと和了BGMは引き続き使用。
* この頃からニューキャビネットでは特定のプレミアムコンテンツ選択時に限り、徐々にソフトウェアレベルでの高負荷によるフレームレートの低下が見られ始めるようになった。
 
; 麻雀格闘倶楽部 彩の華(いろどりのはな)
* シリーズ第12作。2014年12月17日稼働開始(タイトルパネル交換、オンラインアップデート)。
* 四季折々の風景をイメージしたインターフェイスとそれに合うシステムBGM、対局BGMが用意されている。
** 稼働当初から用意されていた通常対局BGMと連荘BGMは、2015年3月31日までは季節の一文字が付かない「彩の華」とされていた。同年4月1日から「彩の華・春」が追加。同時に稼働当初のBGMは「彩の華・冬」となる。さらに同年6月1日には「彩の華・夏」が追加され、最終的に同年10月1日には「彩の華・秋」が追加。こ春夏秋冬4つの対局BGM全てが出揃ったこと(2015年12月はデフォルトで設定されていBGMが「彩の華・冬」に戻った)もちろん追加後は旧バージョンを含めニューキャビネットとHGモデルでサウンドオプションで全曲選曲可能。
** リーチBGMは各季節共通<ref>QMA暁の鐘、BEMANI SUMMER DIARY 2015を選曲した場合も共通BGM(連荘BGMは「彩の華・夏」)になるが、これらのBGMが両作品シリーズで使用されているわけではない。</ref>で「彩の華」として、また各対局前の待ち受けBGMも各季節共通で使用されている。和了BGMは「5」の原音を採用。
* 入場口や背景に咲き誇る植物のイメージと季節毎のイメージカラーは、白百合が咲く「冬」は青(近い色は空色)、満開となった桜の「春」は桃(ピンク)、木々に緑の葉が付いてきた「夏」は緑(若干薄緑に近い)、そして紅葉を迎える「秋」は橙(黄色に近いオレンジ)である。
* 季節の移り変わりは4ヶ月周期と2ヶ月周期を組み合わせ、12月から3月までが冬、4月と5月が春、6月から9月までが夏、10月と11月が秋となった。従って冬と夏が長く、春と秋が短くなった。
 
; 麻雀格闘倶楽部 ZERO(ゼロ)
* シリーズ第13作。2016年2月24日稼働開始(タイトルパネル交換、オンラインアップデート)。
* プレミアムエリアの整理、ボタンの配置換えが行われた。
* オフラインモードに「麻雀プラネット」が追加。
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; 麻雀格闘倶楽部 豪華絢爛(ごうかけんらん)
* シリーズ第14作。2017年8月8日稼働開始(タイトルパネル交換、オンラインアップデート)。
* 競技ルール卓が毎月5・15・25日限定となる。
* 稼働開始から翌日の8月9日から一部の演出が非表示、店内ワイワイ昇龍JACKPOT2が一時非開催となった。これはソフトウェアレベルでの高負荷による表示の遅延・フレームレートの低下が頻発していたことによるもので、後に期間限定で再開して以降は無期限継続という扱いで開催中。
* 同年9月13日、MFC6でのニューキャビネット稼働開始以来10年ぶりとなる新筐体「ハイグレードモデル」が順次稼働開始。この筐体でしか選曲出来ない対局BGM「豪華絢爛 HGバージョン」が用意され、対局BGM「豪華絢爛」の全ての楽曲にアレンジが加えられていると同時に、東一局と南二局以外の対局BGMにドラムベースのイントロが追加された。即ちニューキャビネットとスタンダードモデルの楽曲とHGモデルの楽曲が異なるということになる(相互に別筐体のBGMの選曲はできない)。さらにこの筐体専用のモード「麒麟モード」が搭載されており、選択するには入場料として東風戦か三人打ちの買い取り2対局分相当の料金を支払う必要がある。ちなみにフレームレートはスタンダードモデルとニューキャビネットを60fpsと仮定した場合、HGモデルはおよそ半分の30fpsとなる。しかしながら当初から高負荷によるフレームレートの大幅な低下に見舞われており、特に店内ワイワイ昇龍JACKPOT2を表示している間はゲームが一時的に不安定になることが多かった。
* 同年11月1日、ハイグレードモデルで対局を彩るアイテムの購入・カスタマイズができる『ハイグレードモデル「購買部」』が追加された。[https://p.eagate.573.jp/game/mfc/uv/p/jongho/contents/news/201711/01/news.html ハイグレードモデル購買部]。入場前にボタンが表示されていれば利用可能で、ここから動く卓背景やビジュアルアレンジを試着・購入することが出来る。
 
; 麻雀格闘倶楽部 GRAND MASTER(グランドマスター)
* シリーズ第15作。2018年12月17日稼働開始(タイトルパネル交換、オンラインアップデート)。
* 麻雀格闘倶楽部SUPERリーグが終了し、新たに麻雀格闘倶楽部グランドリーグが開始。
* ハイグレードモデルのみスペシャルスタースロットが追加。
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; [https://p.eagate.573.jp/game/mfc/ac/index.html 麻雀格闘倶楽部 疾風](しっぷう)
* シリーズ第16作。2020年7月28日稼働開始(タイトルパネル交換、オンラインアップデート)。
* ストレスフリーな対局を楽しめるように、ソフトウェアレベルで対局に関する処理の見直しを行い、ゲームスピードを向上。これによりゲーム開始から終了までの流れが大幅に高速化された。
** 従来までは対局と同時に表示させると高負荷によりフレームレートが大幅に低下していた一部プレミアムコンテンツの内容が大幅に軽減されたことで、スタンダードモデルとニューキャビネットではMFC6稼働開始当時の滑らかな表示・フレームレートを再び実現した。また豪華絢爛稼働当時のHGモデルは当初から高負荷によるフレームレートの大幅な低下に見舞われていたが、本作で遂にそれらが緩和されたことでフレームレートはそのままにスタンダードモデルとニューキャビネットと同等の表示を実現した。
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** 結果発表がまとめて見られる「結果発表一覧機能」
** グランドリーグの情報をいつでも確認できる「リーグ情報確認機能」
** ゲーム中にいつでもDPを確認・ゲット獲得できる「ドラゴンメーターページ」
* ゲーム終了時に表示される「本日の戦績」が個人資料に内包され、店舗未所属のプレーヤーも閲覧できるようになった。
* デモ画面のうち、ランキング・料金表・対局デモのいずれかが表示されている場合に限り、画面右下のボタンからいつでも切り替え可能となった。
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* 他社もこの麻雀格闘倶楽部の成功を見てすぐさま同様のゲームの開発や発売を行った結果、ほんの数年ではあるがオンライン対戦形式の通信麻雀が各社より乱立する事で結構出回っていた。
* ただし、この時期を境にそれまでゲームセンターでの主流だった脱衣麻雀などは{{要検証|オンライン麻雀の台頭で数を減らしていく事になった。|date=2020年5月}}
* 麻雀格闘倶楽部以外の主な通信麻雀は要専用筐体が必要なゲームではセガ四人打ち麻雀MJ(セガ2003年~)」「』『ネットセレクト サラリーマン金太郎<ref>テーブルゲームを集めた作品の中に三人麻雀があった。</ref>(サミー2004年春~)」「』『兎-野性の闘牌-ONLINE(タイトー2005年夏~)
* 他にもe麻雀.NET(アルバ2002年~)」「』『通信対戦麻雀闘龍門(エイブル・悠紀エンタープライズ2004年~)などはゲームセンターにある麻雀用の汎用筐体とネットワーク接続だけで手軽に稼働出来た作品等もあったがそれでも麻雀格闘倶楽部と比較してあまり普及してなかった。
* 数年間は上記の数機種の稼動がありオンライン麻雀ゲームが乱立する状態だったが作品によっては続編すら作られず1作で稼働が終了して撤退、もしくは続編が何作か出た末に撤退を繰り返した結果、わずか数年後には麻雀格闘倶楽部とMJだけになっている。
* 結果的に麻雀格闘倶楽部とMJだけは他社作品が稼働中でも「積極的にプロ雀士を作品に誘致、新モードを追加、イベントを開催、続編の制作、大会の開催」とあの手この手で普及に努めた事でオペレーターとプレーヤー両方の支持はこの2作だけ集まり設置店舗もお互いに増加した結果、その後も今日に至るまでアーケードゲームではこの2大麻雀ゲームの対抗作となるような麻雀ゲームは出ていない。