「ベーカーストリート・アンド・ウォータールー鉄道」の版間の差分

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ベーカーストリート・アンド・ウォータールー鉄道では[[ウェスティングハウス・エレクトリック|ウェスティングハウス]]製の[[軌道回路]]を使用した、前方の閉そく区間に列車が在線しているか否かで信号表示が決まる自動信号システムが採用された。信号は線路の脇に設置されたトリップアームと連動しており、信号が赤の時はアームが立ち上がる。列車が赤信号を超えて進んだときは車両側のブレーキ配管に設置されたトリップコックが地上側のトリップアームとあたり、ブレーキが自動的に作動する仕組み{{sfn|Horne|2001|p=19}}であり、日本では[[自動列車停止装置#打子式ATS|打子式ATS]]と呼ばれているものである。
 
駅の地上構造物は建築家{{仮リンク|[[レスリー・グリーン|en|Leslie Green}}]]が設計した、ロンドン地下電気鉄道標準設計のものとされた{{sfn|Wolmar|2005|p=175}}。駅舎は鉄骨2階建てで、赤い釉薬をかけた{{仮リンク|建築用釉テラコッタ|en|glazed architectural terra-cotta|label=テラコッタ}}ブロックで表面が飾られるとともに、大きな半円形の窓が上階に設けられた{{efn|name=exceptions|[[リージェンツ・パーク駅|リージェンツ・パーク]]、[[チャリング・クロス駅 (ロンドン地下鉄)|トラファルガー・スクエア]]は駅舎をもたない代わりに直上を通る道路を横断するための地下道に接するように建設された。[[ウォータールー駅 (ロンドン地下鉄)|ウォータールー]]には通常の駅舎がなく、ロンドン地下電気鉄道標準のアーチ型の入り口のみが設けられた。}}。{{仮リンク|上空地上権|en|Air rights|label=地上権}}を最大限に活用するため、将来駅舎の上に商業施設を追設できるよう駅舎の屋根は平面とされた{{sfn|Lee|1966|p=15}}。スロープでプラットフォームと地上の連絡がなされていた[[エンバンクメント駅|エンバンクメント]]を除き、各駅には駅舎とホームを結ぶ2から4基の[[エレベーター]]と非常用螺旋階段が設けられた{{efn|アメリカの[[オーチス・エレベータ・カンパニー|オーチス]]製{{sfn|Wolmar|2005|p=188}}のエレベーター{{sfn|Wolmar|2005|p=188}}2基が直径{{convert|23|ft|m|adj=on}}の穴に設置された<ref>{{harvnb|Connor|2006}}</ref>。各駅の予想利用人数によりエレベーターの設置基数が決められ、たとえば[[ハムステッド駅|ハムステッド]]には4基が設置された一方、[[チョーク・ファーム駅|チョーク・ファーム]]には2基しか設置されなかった<ref name="Feathers, vertical" />。 }}。ホーム階の傾斜した壁面には駅名標とレスリー・グリーンがデザインした駅ごとに異なる幾何学模様が配された{{sfn|Horne|2001|p=18}}。
 
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