「経営戦略」の版間の差分

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中心的なテーマである「[[戦略]]」という言葉はもともと軍事用語であり、それが企業経営に応用されるようになった。経営学の文献に「戦略」という言葉が本格的に論じられるようになるのは1960年代からである。まだ若い学問分野であるとはいえ、今日では経営学の中心的な概念である。
 
== 経営戦略の階層 ==
戦略の定義には、関わる環境によって、さらに3つの階層に分けて考えることが出来る。ひとつは、企業全体としてどのような方向性で経営していくのかを示したもので、これは企業戦略(全社戦略、corporate strategy)と呼ばれる。次に、個々の事業単位でどのような行動をとり優位性を構築するのかを示したもので、これを[[事業戦略]](business strategy)と呼ぶ。さらに、それぞれの機能(たとえば購買、生産、マーケティング、財務、人事など)ごとに全社的に共通な戦略が構築される場合もあり、これは[[機能別戦略]](functional strategy)と呼ばれる。これらの戦略は視点や検討方法は異なるものの、お互いに整合性のとれた一貫したものであることが求められる。これらの企業経営に関わるさまざまな戦略を総称して経営戦略と呼ばれるのである。