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長揖(ちょうゆう)は、立場の低い人が高貴な人に向けて行う礼であり、拝礼に次いで丁寧な礼である。敬礼するときは直立し、手のひらを内側に向けて両手で拳を握り、額の高さまで掲げ、90度以上、地面に到達するまでお辞儀をする。
 
 
'''天揖'''
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[[中国武術]]に関する場合や、武人が試合前に行う拱手は、礼をする際に左足を一歩前に出し、右足は踵だけを床につける。外側になる手指は親指以外まっすぐに伸ばし、親指は少し曲げておく。これは「文」を表す。内側の手は握ってこぶしとし、これは「武」を表す。まっすぐ伸びた外側の手のひらを、握っている内側の拳の表面に密着させる。手のひらを外側に押し出し、その後自然に両手を下す。
 
以上の礼のうち、長揖は紀元前1世紀に成立した『[[史記]]』高祖本紀などに登場する。儒者の[[酈食其]]が当時楚の部将であった[[劉邦]]に会見した際、劉邦が侍女に足を洗わせていたため、これを無礼と感じた酈食其は本来すべき拝(ひざまずいてぬかずく)ではなく、長揖して抗議を行っている。[[唐]]の[[顔師古]]は『漢書』高祖紀につけた注釈で、この長揖を上げた手を上から地面まで下ろすこととしている。
また、天揖・時揖・土揖は[[前漢]]期までには成立している『[[周礼]]』儀礼編にその名が見られる。