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鏡の起源は[[人類]]と同じほど古い。最古のそれは水鏡([[水面]])に遡るからである。鏡に映る姿が自己であることを知るのは、自己認識の第一歩であるとされる。鏡によって、初めて人は自分自身を客観的に見る手段を得た。
 
鏡に映った自分を自分と認識できる能力を「'''自己鏡映像認知能力'''」と呼ぶ。自己鏡映像認知能力の有無は[[動物]]の[[知能]]を測るための目安となる。[[チンパンジー]]などにおいては、鏡に映る姿を自分自身として認識し、[[グルーミング|毛繕い]]のときに役立てるという。チンパンジーのように鏡を利用するまで至らないが、自己鏡映像認知能力がある動物として類人猿のほか、[[イルカ]]、[[ゾウ]]、[[カササギ]]、[[ヨウム]]、[[ブタ]]等が挙げられる<ref>[http://wired.jp/wv/2009/10/15/%E8%B1%9A%E3%81%AB%E3%82%82%E8%87%AA%E5%B7%B1%E6%84%8F%E8%AD%98%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%EF%BC%9F%EF%BC%9A%E9%8F%A1%E5%83%8F%E3%82%92%E7%90%86%E8%A7%A3%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8/ 豚にも自己意識がある?:鏡像を理解できることが判明] 原文:WIRED.jp [[2009年]][[10月8日]]掲載</ref>。[[:en:Mirror testミラーテスト]]も参照。
 
鏡に映像が「映る」という現象は、古来極めて神秘的なものとして捉えられた。そのため、単なる化粧用具としてよりも先に、[[祭|祭祀]]の道具としての性格を帯びていた。鏡の面が、単に光線を反射する平面ではなく、世界の「こちら側」と「あちら側」を分ける[[レンズ]]のようなものと捉えられ、鏡の向こうにもう一つの世界がある、という観念は通文化的に存在し、世界各地で見られる。