「マクラーレン・F1」の版間の差分

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[[ラジエーター]]は車体前方の左右に2分割して搭載され、ドアサイドに大きく刻まれた斜めのラインに沿って、フロントホイールハウスの気流とともに排気、放熱される。また、マレーが[[ブラバム]]時代に製作したF1マシン[[ブラバム・BT46|BT46B]]"ファンカー"と同じく、車体下面に流れ込んだ気流を吸い出す[[送風機|ファン]]を採用している。さらにリアエンドのリップ[[エアロパーツ|スポイラー]]が速度に感応してリフトアップするなどの[[空気力学|空力]]デバイスを装備している<ref>この機構は後にメルセデス・ベンツと共同開発する[[メルセデス・ベンツ・SLRマクラーレン|SLR]]、直系の後継機である[[マクラーレン・MP4-12C|MP4-12C]]にも搭載されている。</ref>。しかし、後述するGTRにおいてはダウンフォースの不足が指摘されることとなる。
 
ギアボックスはワイズマン製Hパターンの6速シンクロメッシュ式[[トランスミッション]]を採用。縦置きではなく横置きとなっており、エンジンに組みつけられた状態でも非常にコンパクトであり、またリア[[サスペンション]]のアームもギアボックスに取り付けられ、サスペンションからの[[負荷]]を負う構造となっていて、この辺りもレーシングカーの常套手段を取り入れた設計となっている。車輌自体のコンパクト化を実現するため、スペースの問題から[[シフトレバー]]とトランスミッションをロッドでリンク機構|リンク]]すさせることが難しいため、[[ワイヤー]]リンケージによって連結され、作動する方式を採用している。
 
ブレーキシステムは前後とも[[ブレンボ]]製4ポット。ディスクは冷却性が向上するドリルド・ベンチレーテッド[[ディスクブレーキ|ディスク]]で、[[ブレーキキャリパー|キャリパー]]は剛性の高いモノブロック式となっている。当初、F1マシンにも採用されているカーボンディスクブレーキも検討されたが、ロードカーとしての実用面での問題を解決することができずに見送られた(後のGTRでは実現している)。