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慈世雲 (会話 | 投稿記録)
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壁厚は約300[[ミリメートル|mm]]以上あることが多く、開口部の外戸なども[[土戸]](土と漆喰で戸の外部表面を覆ったもの)とすることがある。
 
古くは[[江戸時代]]の大火、近代では[[空襲]]による大火でも、内部に火が回らない事例が多かった。ただし空襲で使用された[[焼夷弾]]とは屋根を貫通したあと内部で発火する兵器のため、屋根に焼夷弾が直撃した場合は、外壁は無事でも内部が焼け落ちたという例も多い。また、一見無事に焼け残っているように見えても、土蔵内部は極度の高温となっており、周囲の火災で酸素が消費され尽くしているため辛うじて発火していないだけ、という場合もある。このため、土蔵が無事なのを見て不用意に戸を開けた瞬間、バックドラフト現象が発生し内部の器物が一気に焼き尽くされてしまったという事例も多かった。水戸徳川家所蔵の名刀「[[燭台切光忠]]」「児手柏」の二振りは、[[関東大震災]]の際にこの現象によって焼身となってしまったという。そのため、火災に遭った土蔵や金庫などは、内部が完全に冷えるまでの1週間ほどは開扉してはならないとされていた
 
またかつては、いざ近隣で火災が発生したという際、普段出入りの左官が駆けつけ、用意してある用心土と呼ばれる粘土を土蔵の全ての隙間に叩きつけ、土蔵への延焼を防ぐといった防火活動もあった。