「認知革命」の版間の差分
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== 歴史的背景 ==
=== 行動主義への応答 ===
心理学における認知革命は認知心理学という形をとったが、この
「認知革命」に対する伝統的な説明では、行動主義と心的出来事が水と油の関係にあったとされてきたが、[[ジェローム・ブルーナー]]はそれを否定し、次のように述べている。
<blockquote>[認知革命は、]意味という概念を心理学の中心に位置づけようとする全面的な試みとして特徴づけることができる。[…]それは行動主義に対抗する革命などではなかったし、心理学研究のためのよりよい方針を打ち立てるために行動主義に少しばかり心理主義を加えて改善させることが目指されていたわけでもない。[…]認知革命の目標とは、人間が世界との出会いの中で生み出した意味という概念を発見し形式的に記述することであり、それによって[[意味づけ]](meaning-making)という
しかし注意すべきは、行動主義が影響力をもったのはほとんど北米に限られており、認知革命のような反応は大部分においてヨーロッパ流の心理学の再輸入だったということである。[[ジョージ・マンドラー]]がこの観点から学説史を記述している<ref>{{cite journal|last=Mandler|first=George|title=Origins of the cognitive (r)evolution|journal=Journal of the History of the Behavioral Sciences|year=2002|volume=38|pages=339–353|doi=10.1002/jhbs.10066|pmid=12404267|issue=4}}</ref>。
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