「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」の版間の差分

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作品の根底には日本古来の神話『[[山幸彦と海幸彦|海彦山彦]]』が敷かれ、「細胞分裂によって分身した『父と子でもなく、兄弟でもない』2体のフランケンシュタイン(いわば[[クローン]])の争い」が描かれた。
 
脚本ではサンダとガイラの名は決まっておらず、それぞれ「山フランケンシュタイン」「海フランケンシュタイン」と表記されている<ref name="東宝特撮映画大全集">{{Cite R|和書 |title = 東宝特撮映画大全集 |pages = 106 - 109 |date = 2012 |publisher = [[ヴィレッジブックス]] |isbn = 9784864910132 }}</ref>。脚本名も、第一稿では『フランケンシュタインの兄弟』と題され、以後は『フランケンシュタインの斗争』、『フランケンシュタインの決闘』と変遷している<ref name="{{R|東宝特撮映画大全集"/><ref name="|特秘3121">{{Harvnb|特撮秘宝3|2016|p=121|loc=「東宝:ベネディクトプロ合作『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』シナリオ決定稿完全採録」}}</ref>
 
前作にも使用された緻密なミニチュアや、現実感のある大きさの人型怪獣同士による格闘が見所となっている。本作品で初登場した[[東宝特撮映画の怪獣対策組織|東宝自衛隊]]の対怪獣兵器「[[メーサー兵器#メーサー殺獣光線車|メーサー殺獣光線車]]」は、[[伊福部昭]]の[[劇伴]]「L作戦(メーサー)マーチ」と合わさって高い人気を得た結果、本作以降の日本の[[特撮]]や[[アニメ]]作品などに多大な影響を与えている。当初、メーサー殺獣光線車の登場シーンは脚本に無かったが<ref name="{{R|東宝特撮映画大全集"/>}}、ドラマ的な見せ場を作るために本多が加筆して映像化した。
 
怪獣のデザインを担当したのは、『[[ウルトラQ]]』『[[ウルトラマン]]』『[[ウルトラセブン]]』『[[マイティジャック]]』などでも知られる[[成田亨]]である{{要出典|date=2020年4月19日}}。
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* ポール・スチュワート博士:[[ラス・タンブリン]]
* 橋本陸将補:[[田崎潤]]
* 外国人歌手:{{仮リンク|キップ・ハミルトン|en|Kipp Hamilton}}{{efn|来日スケジュールの都合から、脚本では出演シーンが内容未定となっていた<ref name="{{R|特秘3121" />}}。}}
* 平井(海上保安部):[[田島義文]]
* 喜田教授:[[中村伸郎]]
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== 関連項目 ==
* 『[[キル・ビル#キル・ビル Vol.2|キル・ビル Vol.2]]』
** 劇中のブライドとエルの格闘シーンを撮影するにあたって、[[クエンティン・タランティーノ]]監督は役者に本作のDVDを見せ、クライマックスの2怪獣の格闘場面を参考にさせたとコメントしている<ref name="wired">{{Cite journal R|和書 |author=Hugh Hart |title=ブラッド・ピットに影響を与えた「日本の怪獣映画」 |journal=[[WIRED (雑誌)|WIRED]] |date=2012-03-01 |publisher=[[コンデナスト・ジャパン]] |url=https://wired.jp/2012/03/01/war-of-the-gargantuas-brad-pitt/ |accessdate=2017-08-28}}</ref>
* 『[[岸和田少年愚連隊]]』(1996年)
** 双子の俳優が、「優等生のサンダと不良のガイラ(もちろんあだ名)」というキャラクターを演じている。この2匹の怪獣は、他にも漫画やメディアで幾度となく名前が使われている。
* [[ブラッド・ピット]]
** 2012年2月26日に行われた[[第84回アカデミー賞]]の授賞式で本作への愛を語り、話題となった<ref name="{{R|wired" />}}
* [[諫山創]]
** 幼少時、テレビで偶然見た本作が後の代表作『[[進撃の巨人]]』に登場する巨人を作るうえで影響を及ぼしている<ref>{{Cite web |date=2011-01-28 |url=http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1980 |title=「僕はまだ、思春期を こじらせている」 『進撃の巨人』 諫山創 |work=現代ビジネス |publisher=[[講談社]] |accessdate=2017-08-28}}</ref>。
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|refs=
<ref name="映画資料室">{{Cite web|title=映画資料室|url=https://viewer.kintoneapp.com/public/0a3f41a74b8bb9e879c82e5240035410e01df4c27f0dfc1d2ef44495962b1f44#/detail/def502008e160ed44864560bf03449a8d38c2d08b75f646a766c0584ec1d0b83cebcaefbe2aad63da131bc91c00b111acc9653f5c52803ef5ab73eb7cc06c21da4a948109cbce14d8ec3be737f8ce6ae242f3497c972c67459f274053221b98c076cb7c5482b3c7f22a5af15e314b375bd5eb11db3d1c6f48ee3b4bdaeed115f3a158564546795950fde0033e3a20255568abc1b5fd56ca046|website=viewer.kintoneapp.com|accessdate=2020-04-19}}</ref>
<ref name="wired">{{Cite journal |和書 |author=Hugh Hart |title=ブラッド・ピットに影響を与えた「日本の怪獣映画」 |journal=[[WIRED (雑誌)|WIRED]] |date=2012-03-01 |publisher=[[コンデナスト・ジャパン]] |url=https://wired.jp/2012/03/01/war-of-the-gargantuas-brad-pitt/ |accessdate=2017-08-28}}</ref>
<ref name="東宝特撮映画大全集">{{Cite |和書 |title = 東宝特撮映画大全集 |pages = 106 - 109 |date = 2012 |publisher = [[ヴィレッジブックス]] |isbn = 9784864910132 }}</ref>
<ref name="特秘3121">{{Harvnb|特撮秘宝3|2016|p=121|loc=「東宝:ベネディクトプロ合作『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』シナリオ決定稿完全採録」}}</ref>
}}
 
== 参考文献 ==
* {{Cite book |和書|year= 1983|title= 東宝特撮映画全史|publisher = [[東宝]]|isbn= 4924609005|ref= harv}}
* {{Cite book |和書
* {{Cite book |和書|author= ヤマダマサミ|year= 1995|title= 大ゴジラ図鑑2|publisher = [[ホビージャパン]]|series= 幻想映画美術体系|isbn= 4894251175|ref= harv}}
|year = 1983
* {{Cite book |和書|author= [[川北紘一]](監修)|year= 2003|title= 東宝特撮メカニック大全 1954-2003|publisher = [[新紀元社]]|isbn= 477530142X|ref= harv}}
|title = 東宝特撮映画全史
|publisher = [[東宝]]
|isbn = 4924609005
|ref = harv
}}
* {{Cite book |和書
|author = ヤマダマサミ
|year = 1995
|title = 大ゴジラ図鑑2
|publisher = [[ホビージャパン]]
|series = 幻想映画美術体系
|isbn = 4894251175
|ref = harv
}}
* {{Cite book |和書
|author = [[川北紘一]](監修)
|year = 2003
|title = 東宝特撮メカニック大全 1954-2003
|publisher = [[新紀元社]]
|isbn = 477530142X
|ref = harv
}}
* {{Cite journal |和書 |date =2016-03-13<!--奥付表記--> |publisher =[[洋泉社]] |journal =別冊[[映画秘宝]] 特撮秘宝 |volume =vol.3 |isbn=978-4-8003-0865-8 |ref ={{SfnRef|特撮秘宝3|2016}} }}