「オルフェオとエウリディーチェ」の版間の差分

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「オルフェの声域はイタリア語稿に戻され、イタリア語稿とフランス語稿で最良と思われる部分が組み合わされた。ベルリオーズは基本的にはフランス語稿に従っているが、このオペラを4幕に再構成し、音楽的あるいは劇的に勝っていると考えられた箇所のみ、イタリア語稿から採用された<ref>『新グローヴ・オペラ事典』P183</ref>。「ベルリオーズが行った大きな変更としては最後の合唱を『{{仮リンク|エコーとナルシス|en|Echo et Narcisse}}』の最後の合唱に差し替えたことが挙げられる。ベルリオーズによれば、『エコーとナルシス』の合唱は愛の神の仲立ちによってもたらされた幸福な結末を賛美するもので、本作と似ているものだった」。ベルリオーズ版は「非常な成功を収め、初演に続く4年間で138回の上演が行われた」<ref>ドナルド・ラニクルズ指揮のCDの井上さつきによる解説書P6</ref>。今日でもベルリオーズ版のオルフェはメゾソプラノにとって憧れの役のひとつとなっている<ref>『フランス・オペラの魅惑 舞台芸術論のための覚え書き』P82</ref>。
なお、前年の1858年には[[ジャック・オッフェンバック|オッフェンバック]]が本作をパロディ化した『[[地獄のオルフェ]]』(Orphée aux Enfers)を上演して、話題を集めていた。
『新グローヴ・オペラ事典』では「ベルリオーズ版は最も有名で優れているが、数ある混合版のひとつにすぎなかった。しかし、[[1870年代]]以降最も頻繁に上演されているのは、ベルリオーズ稿に手直しを施したもので、-中略-この中のイタリア語稿で人気があったのは[[1889年]]に出版された[[リコルディ社]]のものであった」<ref>『新グローヴ・オペラ事典』P183</ref>。また、「現在、最もよく知られ、また最も頻繁に上演されるヴァージョンはベルリオーズによる混合版に基づいている。しかしながら、イタリア語版ではカウンターテナーに委ねることができ、フランス語版ではハイテノールは少ないものの、楽譜を全音下に移調することは可能である。この様な方法を用いればグルックの原曲にできる限り近づけるわけである」と解説している<ref>『新グローヴ・オペラ事典』P189</ref>
 
== 精霊の踊り ==