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る。
{{Otheruses}}
{{出典の明記|date=2012-1}}
 
'''文'''(ぶん)とは、一つの完結した言明を表す[[言語]][[表現]]の[[単位]]である。基本的には[[主語]]と[[述語]](一方が省略されることもある)からなる。ただし、これに加えて[[話題]](主題、題目)が重視される場合もある。
 
==主述関係==
まず主語と述語を基本的関係(主述関係)とする文について[[説明]]する。主語はふつう[[名詞]][[句]]からなる。言語によって主語は省略できたり、あるいは述語に[[抱合語|抱合]]された形(分離できない)で表現されたりする。述語は[[動詞]]句(または
それに相当するもの)で、動詞類、あるいはそれに加えて[[目的語]]、[[補語]]、[[副詞]]句などからなり、主語が関係すること(意味的には主語の状態、主語が起こす動作、主語が受ける行為など)を陳述する。
 
==述語による分類==
文は述語の形によって分類される。「A(主語)はB(補語)である」つまりA=Bの形の文を'''名詞文'''(コピュラ文)といい、述語が動詞などからなる文を'''動詞文'''と
いう。多くの言語にこの区別があり、名詞文の動詞に相当する[[コピュラ]](「である」)を使わない言語(「AB」という)も多い。
 
名詞文は意味的には、AとBを逆にしても同じ意味である(A=Bの意味である)指定文と、AとBを逆にできない(BはAの属性である)措定文に分けることができる。
 
[[英語]]など多くの言語では、[[形容詞]]を述語とする場合にも名詞文(措定文)と同じ形式をとる。一方、形容詞が動詞と同じまたは似た形式をとる言語もあり、この場合は形容詞が述語となる。例えば[[日本語]]では形容詞文・[[形容動詞]]文も区別される。
 
==構成による分類==
上記の最小単位の文は'''単文'''(simple sentence)という。それに対して単文相当の成分を含む複数の[[節]](それぞれ形式的に切り離すことができる)を文の中に含むような文もあり、大きく重文と[[複文]]に分けることができる。
{| class="wikitable"
|-
!重文(compound sentence)
|複数の独立節からなり、単文を独立節にして、必要に応じ等位[[接続詞]](日本語では[[接続助詞]])を加えて結びつけたものである。<br>独立節を独立の文としても基本的な意味は通る。
|-
!複文(complex sentence)
|主節と1つ以上の従属節からなり、主節のある成分が従属節に相当している。従って各節を独立させると、その関係を示す情報がなくなってしまう。
|}
 
さらにこれらを組み合わせた重複文もある。
 
==用法による分類==