「アクアポリン」の版間の差分

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== 機能 ==
アクアポリンは[[水]]分子を選択的に透過させるが、[[イオン]]や他の物質は透過させない'''水チャネル'''(water channel)と呼ばれている<ref name="pmid17156589">{{Cite journal | author = Gonen T, Walz T | title = The structure of aquaporins | journal = Q. Rev. Biophys. | volume = 39 | issue = 4 | pages = 361–96 | year = 2006 | pmid = 17156589 | doi = 10.1017/S0033583506004458 | issn = }}</ref>。水分子はこのチャネルの細孔を通過する。この水チャネルが働くことで水の細胞膜透過性が上がっている
 
アクアポリンは普通4つの同一[[サブユニット]]で構成されており、それぞれの[[モノマー]]が水チャネルとして働いている。水分子はこのチャネルの細孔を通過する。この水チャネルが働くことで水の細胞膜透過性が上がっている。
 
[[人間]]の多くの細胞、ある種の[[バクテリア]]、さらに[[植物]]のような[[有機生命体]]にとってこのような水分子を輸送するシステムが不可欠である<ref name="pmid16522221">{{Cite journal | author = Kruse E, Uehlein N, Kaldenhoff R | title = The aquaporins | journal = Genome Biol. | volume = 7 | issue = 2 | pages = 206 | year = 2006 | pmid = 16522221 | doi = 10.1186/gb-2006-7-2-206 | issn = }}</ref>。
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NPAモチーフは[[脂質二重層]]内部で重なっており、3次元の漏斗状の構造をしている。この部分が水分子を通過させる。この重なった2つの部分のうち1つは[[ペプチド]]のチャネル締め付けサイト(channel constriction site)と呼ばれる。もう1つはより狭い形をしており、'''ar/R 選択フィルター'''(ar/R selectivity filter)と呼ばれている。
 
アクアポリンは通常細胞膜内で4量体で構を形されしているが単量体それぞれが水チャネルとして機能する。水(場合によっては電荷を帯びてない小さな物質:[[グリセロール]]、[[二酸化炭素]]、[[アンモニア]]、[[尿素]]など)を通過させる。種類の異なるアクアポリンではペプチド配列が異なっており、それによって細孔のサイズもそれぞれ違っている。細孔のサイズによって通過させることが出来る分子は限られており、小さな細孔では水分子のような小さな分子のみを通す。しかし電荷を帯びたもの([[電子]]など)は通さないため、膜の[[電気化学ポテンシャル]]を保つことができる。
 
=== NPAモチーフ ===