「人質救出チーム」の版間の差分

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黒燐 (会話 | 投稿記録)
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1983年の創設当時、部隊は50名規模で編成された<ref name="p167"/>。1991年の時点では、「ブルー」と「ゴールド」の2つのセクションから構成されており、それぞれのセクションは7名編成の強襲チーム2個と8名編成の狙撃チーム1個から構成されていた<ref name="p148">{{Harvnb|ウィットコム|2003|p=148}}</ref>。1996年には、[[アメリカ合衆国議会]]はHRT隊員を100名に増強することを承認した<ref>{{Harvnb|トマイチク|2002|p=114}}</ref>。また狙撃チームは7名編成となり、チーム数は倍増した<ref name="p331">{{Harvnb|ウィットコム|2003|p=331}}</ref>。
 
FBIでは56ヶ所の各[[地方支分部]]にそれぞれ1隊ずつの[[SWAT]]チームが設置されており、うち14隊は増強型部隊(Enhanced SWAT)とされている<ref>{{Cite web|author=FBI Agent EDU.org|date= |url=http://www.fbiagentedu.org/careers/tactical-operations/enhanced-swat/|title=Enhanced Special Weapons and Tactics (SWAT) Operative Careers|language=英語|accessdate=2016/07/10 }}</ref>。これらの地方支分部局の部隊では対応困難な事案が生じた場合、HRTが投入される。当初、HRTはワシントン地方局の所属とされていたが、実際には本部の直接指揮下にあった<ref name="p212">{{Harvnb|ウィットコム|2003|pp=212-213}}</ref>。下記の経緯により([[#活動史]]参照)、戦術作戦要員の指揮系統の合理化が求められたことから、1994年、本部の内部部局である刑事・サイバー対策部に重大事件対応群([[:en:FBI Critical Incident Response Group|CIRG]])が創設され、HRTはその指揮下に入った。HRTと各地方分部局のSWATチーム、更に[[交渉人]]チームは、CIRGの戦術作戦課({{Lang|en|Tactical Operations Section}})のもとで統合運用される体制が整備され、HRTとSWATをあわせて、約1,200名の隊員を擁している<ref name="tactical">{{Cite web|author=連邦捜査局|url=https://www.fbi.gov/about-us/cirg/tactical-operations|title=Tactical Operations|language=英語|accessdate=2016/07/10|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160509132226/https://www.fbi.gov/about-us/cirg/tactical-operations|archivedate=2016年5月9日|deadlinkdate=2017年9月}}</ref>。
 
=== 人材 ===
[[ファイル:FBI Hostage Rescue Team Agents.jpg|サムネイル|250px|HRT隊員]]
HRTへの応募には3年以上の現場勤務経験と優秀な業績評価が必要となる。2週間の選抜課程は極めて過酷であり、例えば1991年の第8世代の選抜課程では、36名が応募し<ref name="p122">{{Harvnb|ウィットコム|2003|pp=130}}</ref>、14名が合格、7名が採用された<ref name="p130">{{Harvnb|ウィットコム|2003|pp=130}}</ref>。新隊員訓練所({{Lang|en|New Operator Training School, NOTS}})では、2週間にわたる拳銃射撃術を皮切りに、5ヶ月に渡る訓練を受ける
<ref name="p167"/>(2013年の時点では32週間に延長されていた<ref>{{Cite web|author=連邦捜査局|date=2013-02-19|url=https://www.fbi.gov/news/stories/2013/february/hostage-rescue-team-training-for-every-contingency|title=The Hostage Rescue Team - Part 3: Training for Every Contingency|language=英語|accessdate=2016/07/10}}</ref>)。これに加えて、狙撃手は、[[アメリカ海兵隊]]の[[前哨狙撃兵]]訓練所で2ヶ月に渡る訓練を受ける<ref name="p152">{{Harvnb|ウィットコム|2003|pp=152-153}}</ref>。またHRTでは、フランスのGIGNに倣って「人命を守るために」というモットーを導入しており、これにあわせて、専従の医療要員および救急車のほか、全隊員が80時間以上の本格的な医療訓練を受けている<ref name="トマイチクp99">{{Harvnb|トマイチク|2002|pp=99-101}}</ref>。