「豊川市主婦殺人事件」の版間の差分

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事件現場近くの高校に通う当時17歳の3年生。学校では、明るく活発、成績優秀と評判のいい生徒だった。1歳半のときに両親が離婚したため、中学教師の父親と、父方の祖父母と4人暮らし。祖父も元教師で、祖母を「おかあさん」と呼んで育った。かねてから人の死に興味があり、不老不死の薬の開発も考えたが断念、代わりに殺人に興味を持った。成績に偏りがあり、第1志望の高校に入れず、強い挫折感と大学入試への不安を感じていた。事件数日前に、それまで打ち込んでいたテニス部を退部していた<ref name="repo1"/>。
 
犯人は、動機として「殺人の体験をしてみたかった(人を殺してみたかった)」<ref name="佐野(2008)">[[#佐野(2008)|佐野(2008)、p.65]]</ref>「未来のある人は避けたかったので老女を狙った」と供述していた<ref name="佐野(2008)68"/>が、学校内ではソフトテニス部に所属し、後輩からの信頼も厚く、しかも極めて成績優秀であると見られていたため、その評判と犯罪行為との乖離が疑問とされた。そのため精神鑑定がなされ、1回目の鑑定では「[[スキゾイドパーソナリティ障害|分裂病質人格障害]]か分裂気質者」と出されたが、2回目の鑑定では「犯行時は[[アスペルガー症候群]]が原因の心神耗弱状態であった」出され、2回目の鑑定を認定し、2000年12月26日に[[名古屋家庭裁判所]]は[[医療少年院]]送付の保護処分が決定した。2回目の鑑定医師団には[[児童精神医学]]の専門医が鑑定団の一人として加わっていた。
<!-- この事件をきっかけにアスペルガー症候群を初めとする高機能自閉症者がクローズアップされ、一部にはアスペルガー症候群=犯罪嗜好といわんばかりのセンセーショナルな取り上げられ方もなされた。-->
 
アスペルガー症候群は先天性の[[発達障害]]であり、知能と言語能力に問題のない[[自閉症]]の一種である。対人関係の構築に困難があるため、二次的な障害として社会生活に対する不適応がみられることがある。この事件は、[[文部省]](当時)に広い範囲における[[高機能自閉症]]児に対する早期の教育支援が必要であることを認識させ、後に[[特別支援教育]]として制度化されることになった。
 
== その他 ==