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:: Kovayashi さんの改定案に{{賛成}}です({{反対}}する理由がありません)。--[[利用者:Bay Flam|Bay Flam]]([[利用者‐会話:Bay Flam|会話]]) 2020年9月22日 (火) 21:51 (UTC)
::{{賛成}} です。記事を分けるのはどうかと思いますし、日本語版で代表させる名称としては、渾天儀がベターと考えます。本文で渾天儀とarmillary sphereについて整理しておけばよいのではないでしょうか。--[[利用者:ぷんすけ|ぷんすけ]]([[利用者‐会話:ぷんすけ|会話]]) 2020年9月26日 (土) 22:13 (UTC)
::{{保留}} いまひとつモヤモヤ、はっきりしないので、賛否を保留します。実はわたくしも数年前に「渾天儀」に改名しようとしたのですが、アーミラリースフィアを渾天儀と呼んでいる例が少なすぎて(というか「無かった」)、断念したことがあります。モヤモヤを整理するために、以下、気になることを書いておきます。
::# {{lang|en|armillary sphere}}, {{lang|fr|sphère armillaire}} etc. の定着した日本語訳、あるいは、漢語訳が「渾天儀」であるという証拠が少なすぎる。逆は、指摘されているように、たくさんある。
::## [https://www.kahaku.go.jp/research/publication/sci_engineer/download/28/BNSM_E2805.pdf 西城・鈴木「国立科学博物館新蔵の日本製渾天儀の特徴」2005年]を参照すると、渾天儀の英語訳として{{lang|en|armillary sphere}}を採用していることが確認できるが、{{lang|en|armillary sphere}}の日本語訳が渾天儀であることは確認できない。むしろ、図12(p.56)はその「渾天儀」が「天球儀」と呼ばれてきた証拠になっている。
::## [https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/230677 戸川貴行「東晉南朝における民閒音樂の導入と尺度の關係について」2015年]を参照すると、渾天儀の英語訳として{{lang|en|armillary sphere}}を採用していることが確認できるが、{{lang|en|armillary sphere}}の日本語訳が渾天儀であることは確認できない。
::## cinii でひっかかる文献もほとんどすべて、東洋の渾天儀を armillary sphere として翻訳しているものであってその逆がは次の例外を除いて、ない。
::## [https://ci.nii.ac.jp/naid/110009978284 呂鵬「バースカラ一世の渾天儀について」2015年]が今のところ、唯一の例外。{{lang|en|armillary sphere}}の日本語訳として「渾天儀」を採用していることが確認できる。
::# {{lang|en|armillary sphere}} と {{lang|en|celestial globe}} を包括する概念を表す漢語として「天球儀」は適切だったのではないか。(要検証)
::## いずれもエウドクソスの同心天球説に基づく宇宙構造を模した模型である点では違いがない。{{lang|en|celestial globe}} は恒星天のみを示しているが同心天球説に基づく儀器でもある。{{lang|en|armillary sphere}} は獣帯を示す大円のみを示し、恒星天のほかの部分を省略しているが、同心天球説に基づく儀器であるため「天球・儀」であるのも間違いではない。(要検証)
::## 明治の先哲か清国の開港市知識人か(あるいは17世紀のイエズス会士か?)は不明だが、上のような理解に基づいて、同心天球説に基づく儀器の総称として「天球儀」の漢語をつくったかもしれない。(要検証)
::## {{lang|en|armillary sphere}}, {{lang|fr|sphère armillaire}} etc. は[[渾天説]]に基づいていないため、「渾天儀」に包括させることに抵抗を感じる。
::# [[ジョゼフ・ニーダム|ニーダム]]とその翻訳者らは、「アーミラリー球儀」を「渾天儀」や「渾儀」を包括する概念のように記載している。
::## 2020年9月現在の zhwp が記事名を「環形球儀」にしているのは、このことに基づくソリューションのようだ。
::# [https://gallica.bnf.fr/ark:/12148/bpt6k62056165/f373.image.r=astrolabe.langFR プトレマイオスはこの器械を「オルガノン」と呼んでいる](『アルマゲスト』第5巻)。
::## 19世紀前半のフランス語翻訳では、これをアストロラーベと翻訳している(ニコラ・アルマ、ジャンバティスト・ドランブル翻訳)。
:: 以上です。結局私の調査能力ではよくわかりませんでした。記事名で悩むより本文を充実させる方に意識を向けたほうが建設的かなと思います。--[[利用者:ねをなふみそね|ねをなふみそね]]([[利用者‐会話:ねをなふみそね|会話]]) 2020年9月30日 (水) 10:47 (UTC)
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