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m →‎通報から警察官が到着するまでの流れ: 普通のコミュニケーターは「受傷事故に配意しながら」とアナウンスする
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また県境などから携帯電話を使用した通報では、電波を受信した基地局により隣県の警察本部に繋がることもあるが、近隣の警察本部と連携を取っているので掛け直す必要はなく、警察側で電話を転送する<ref name="itmedia20111025">{{Cite web|url = https://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/1110/25/news012.html|title = ビジネスパーソンが知っておくべき110番の基礎知識|publisher = ITmediaエンタープライズ|date = 2011-10-25|accessdate = 2019-07-04}}</ref>。警察本部には1か所もしくは管内遠隔地等に複数の通信指令室が設置され、110番受理台で担当の[[警察官]]が応答する。
 
110番を受けた受理台は、直ちに状況を聴取するが、必要に応じ指令台でも同時に通話聴取が可能で、現場周辺を巡回中のパトカーに[[警察無線]]で「(警察本部名)から(パトカーの識別信号)へ。(事内容)が(現場所在地)で発生。現場で通報者に会い事象を把握せよ。(現場の所轄署)へ、110番受理番号はXXX」と指令することが可能である<ref name="itmedia20111025"/>。かつて、パトカーに位置自動報告装置([[グローバル・ポジショニング・システム|GPS]]応用の[[カーロケーションシステム|カーロケーターシステム]])が装備されていなかった時代は、事案発生場所をアナウンスし「近い局(移動する無線局≒パトカー)どうぞ!」と呼びかけたが、現在ではカーロケーターシステムおよび、[[警察無線#署活系 (署外活動系)|地域警察デジタル無線システム(PSWとPSD)]]ならびに、ポリストリプルアイにより、各局(署活系に限る)、各移動局(カーロケ搭載車両に限る)の大多数公安車両以外のすべての局の所在をリアルタイムに把握している。
 
パトカーが近くにいない場合は、現場所轄の[[警察署]]へ“[[交番]]、または、[[地域部|地域課]]、[[交通部|交通課]]の警察官を現場へ向かわせよ”と指令する([[JR]]の[[鉄道施設]]内で発生した事件、事故の場合は[[鉄道警察隊]]へ、[[高速道路]]上で([[サービスエリア]]、[[パーキングエリア]]内等高速道路付帯施設を含む)発生した事故、事件の場合は[[高速道路交通警察隊]]へ指令を出す)。事件性や緊急性が高いと判断する場合(交通人身事故、強盗事案、発砲音が聞こえた、人が血を流して倒れている などという通報)は「'''ただち受傷事故防止配意しながら至急現場急行せよ!'''」と指令し、警察車両は[[サイレン]]を吹鳴し[[回転灯]]を明滅させて[[緊急自動車#緊急走行|緊急走行]]する。
 
110番通報を受けてから、警察官が現場に到着するまでの時間である「レスポンスタイム」は、全国平均で675725秒(平成26令和元年度[[警察白書]]より)。
 
110番で使用する電話回線は一般公衆回線とは異なり、通報者が一方的に通話を切断しても、110番受理台側で回線を開放しない限り接続状態が維持され、110番受理台側から呼び返しが出来、電話番号冒頭に非通知設定の184を付加しても、通話の[[逆探知]]を実施している。これは、通報途中で通話が途切れても、必要な情報の聴取を可能にするためである。
 
== 110番受理台の機能 ==