「アムール (ロケット)」の版間の差分

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|極軌道 =
|極軌道詳細 =
|太陽同期軌道 = 6,000 kg
|太陽同期軌道詳細 = [[フレガート (ロケット)|フレガート]]使用
|静止移行軌道 = 2,500 kg
|静止移行軌道詳細 = [[フレガート (ロケット)|フレガート]]使用
|静止軌道 =
|静止軌道詳細 =
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|表の脚注 =
}}
'''アムール'''({{Lang-ru|Аму́р}}、{{Lang-en|Amur}})は、[[ロシア]]の国営企業[[ロスコスモス]]が開発中の[[再使用型宇宙往還機|部分的に再使用可能]]な[[メタン]]燃料[[ロケット]]である。名称は中露国境を流れる[[アムール川]]に由来する。アムールの設計は[[2020年]]より開始されており、[[2026年]]以降の運用が計画されている。既存の[[ソユーズ2]]よりも低コストなロケットとなり、これを置き換えることが意図されている。<ref name=ars20201007/>
 
== 歴史 ==
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== 設計 ==
アムールは全長55m、直径4.1m、重量360tの二段式の中型ロケットである<ref name=ars20201007/><ref name=tass20201005a>{{Cite news |title=Russia to spend $880 mln on Amur reusable space rocket |url=https://tass.com/science/1208729 |work=[[イタルタス通信|TASS]] |date=5 October 2020 |accessdate=6 October 2020 }}</ref><ref name=roscosmos20201005/>。1段目を再使用する場合で[[低軌道]]に10.5t<ref name=ars20201007/>、従来のロケットのように使い捨てる場合で12.5tのの打ち上げ能力を持つ<ref name=tass20201005a/>。オプションで3段目に[[フレガート (ロケット)|フレガート]]を搭載する場合は、[[太陽同期軌道]]に6t、[[静止トランスファ軌道]]に2.5tの打ち上げも可能である<ref name="mynavi20201016">{{Cite web|url=https://news.mynavi.jp/article/20201016-1419075/|title=打倒スペースX! ロシアの新型再使用ロケット「アムール」の挑戦|publisher=[[マイナビニュース]]|date=2020-10-16|accessdate=2020-10-18}}</ref>。アムールは[[極東ロシア]]の[[ボストチヌイ宇宙基地]]から打ち上げられる<ref name=tass20201005b/>。
 
ロケットの1段目は、[[大気圏再突入]]時の[[姿勢制御]]用のグリッドフィンを持ち、また[[ロケットエンジン]]として2020年現在[[キマフトマティキ|KBKhA]]で開発中の[[メタン]]-[[液体酸素]]系のRD-0169Aを5基搭載する<ref name=ars20201007/><ref name=roscosmos20201005/>。長期的目標ではこれらエンジンの多くで100回の点火を実現する。しかし中央のエンジンは、大気圏再突入時に再点火され、[[降着装置|着陸脚]]とともに[[垂直離着陸ロケット|垂直着陸]]に用いられることから<ref name=ars20201007/>、最終的に平均して300回の点火を目指す<ref name=roscosmos20201005/>。2段目には、同エンジンの真空型のRD-0169Vを1基搭載する<ref name="mynavi20201016" />。
 
RD-0169Aの地上試験は2024年後半までに完了する計画である<ref name=tass20201005b>{{Cite news |title=Russia to launch first reusable rocket with payload in 2026 |url=https://tass.com/science/1208675 |work=[[イタルタス通信|TASS]] |date=5 October 2020 |accessdate=6 October 2020 }}</ref>。