「ヴィオラ・ダ・ガンバ」の版間の差分

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2020年8月の版へ戻す。ヴィオラ・ダ・ブラッチョヴァイオリン属を指す。 ヴィオラ・ダ・ガンバをフランス語でヴィオールと言うのだからわざわざ「ヴィオール属の」と書くのは妙です。
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[[File:Viola da gamba 001.jpg|thumb|ヴィオラ・ダ・ガンバ]]
'''ヴィオラ・ダ・ガンバ'''(イタリア語:'''viola da gamba''')は、16世紀から18世紀にヨーロッパで用いられたヴィオール属の[[擦弦楽器]]。フランス語ではヴィオール(viole)、英語ではヴァイオル(viol<ref name=":1">{{Cite web|title=viol da gamba, n. : Oxford English Dictionary|url=https://www.oed.com/view/Entry/223636|website=www.oed.com|accessdate=2019-12-07|language=en|publisher=}}</ref>)、ドイツ語ではガンベ(Gambe)と呼ばれる。
 
「ヴィオラ・ダ・ガンバ」とは「脚のヴィオラ」の意味で、楽器を脚で支えることに由来する(これに対して「[[ヴィオラ・ダ・ブラッチョ]](=腕のヴィオラ)」と呼ばれたのが[[ヴァイラ・ダモーレリン属]])。この場合の「ヴィオラ」は擦弦楽器の総称を意味する。ヴィオラ・ダ・ガンバはヴァイオリン属([[ヴァイオリン]]、[[ヴィオラ]]、[[チェロ]])よりも歴史がやや古く、外観がヴァイオリン属に似ていること、18世紀後半にいったん完全に廃れてしまったことから、しばしばヴァイオリン属の原型の楽器と誤解されるが、両者は異なる系統である。
 
ヴァイオリン属に比べ音量が小さいヴィオラ・ダ・ガンバは、劇場や野外での演奏には適さず、もっぱら宮廷や上流市民の家庭における[[室内楽]]、および[[教会音楽]]で用いられた。[[市民社会]]の成熟に伴って音楽演奏の場が大規模な会場に移ると、[[リコーダー]]、[[リュート]]、[[チェンバロ]]などと同様に使用されなくなったが、19世紀末以来の[[古楽]]復興運動により復活を遂げるに至った。