「ブルックナーの版問題」の版間の差分

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また、[[交響曲第4番 (ブルックナー)|交響曲第4番]]、第8番の一部には、旋律・楽器法などの点でその根拠が不明な箇所があることが指摘されている。残された自筆稿その他の諸資料のどこにもその根拠が見当たらない箇所があるため「ハースが補筆作曲したのではないか」との憶測すらなされている。
 
もっともハースは、弟子の助言や要請による改訂部分を廃し、真にブルックナーが追求していた最終形を求めて校訂したとの見解を示し、ハース版に一定の評価を与える者も決して少なくはない。ブルックナーを得意とした[[ギュンター・ヴァント]]や[[朝比奈隆]]は常にハース版を用いており(朝比奈はハース版のない第3交響曲ではエーザー版(第1次全集版)→ノヴァーク版を使わずエーザー版や初版を使っ用い<ref>[https://www.hmv.co.jp/artist_%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%8A%E3%83%BC-1824-1896_000000000019429/item_%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC%EF%BC%93%E7%95%AA-%E6%9C%9D%E6%AF%94%E5%A5%88%E9%9A%86%EF%BC%86%E6%96%B0%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%EF%BC%88%EF%BC%91%EF%BC%99%EF%BC%99%EF%BC%96%EF%BC%89_5722390 交響曲第3番 朝比奈隆&新日本フィル(1996)] [[HMV]]</ref>)、特に校訂という点で多くの問題が指摘される[[交響曲第8番 (ブルックナー)|交響曲第8番]]のハース版についても、曲のスタイル・音楽的な完成度という点では[[ヘルベルト・フォン・カラヤン]]のように肯定的に受け止める演奏者・指揮者も存在する。
 
=== 第2次全集版(ノヴァーク版などの新全集版) ===